昨日、テコンVエントリーで「こんなに需要があるのか」とちょっと驚きました。
1976年(テコンVの1作目)から・・たぶん、1980年代初頭まで、夏休み・冬休みに映画館に行ってアニメを見てくるのは、当時の子どもたちにしては最高の自慢話でした。
全てが日本アニメのパクリです。ただ、デザインと設定はパクリでも、内容はそうでもなく、逆に、オリジナルだからつまらないという側面もありました。
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パクったのはアニメだけでなく、おもちゃもそうでした。例えば「不死鳥ロボットフェニックス」というアニメでは、トランスフォーマーで消防車に変身していたロボット(当時はトランスフォーマーではなく、日本製の変身ロボットの一つでしたが)が主役だったりします。
テコンVなど代表的なアニメシリーズもその「日本をパクる」の限界を超えることができず、ビデオの普及と、DAEWOOなどが日本製の最新アニメを正式に輸入して販売したこともあり、結局、劇場用アニメは人気を無くし、消滅しました。
また、「ビデオレンジャー007」といって、日本の「ビデオ戦士レザリオン」の下請けをしていた韓国の会社が、日本から受けた原画などを無断で使用して作ったアニメがありました。内容もまったく同じです。
ビデオレンジャー(レザリオン)が一度敗れて、もっと強くなって勝利する内容(の部分)だったと記憶しています。
さすがにそれは日本側からもクレームがあったみたいで、それが「もう日本アニメをパクってはいけない」という雰囲気を作り、韓国製劇場用アニメを終わらせる原因の一つになった、とも言われていますが、詳しく資料があるわけではありません。
TVアニメは、日本製ということを隠してはいたけど、様々な日本製のアニメが韓国のテレビで放送されました。
面白いのは、その歌(OP。韓国での放送版は、基本的にEDはありませんでした)です。
殆どの場合は日本のものに適当に韓国訳を付けただけのものですが、中には面白いものもありました。
例えばガッチャマンはオリジナルの歌には「シュバ、シュバシュバシュバ~うなるエンジン~」という歌詞がありますが、
KBSで放送された韓国語版「ドクスリ(イーグル)5兄弟」では、この歌がOP扱いでしたが、シュバが何の意味か分からなかったらしく、「スーパースーパースーパー響くエンジンの音~(슈퍼슈퍼슈퍼슈퍼 우렁찬 엔진 소리~)」という訳になっています。
他にも、スーパーロボットを「人造人間」と言ったり、同じ言葉でも、日本とは違う使い方も目立ちます。
ちなみに、これが「マジンガーZ」OPの韓国語版です。
力強き天下壯士、鋼でできた人
人造人間ロボットマジンガーZ
僕らのためにだけ力を使う善良なやつ
現れたら皆が、皆がブルブル震える
鋼の腕、鋼の足、ロケット拳
命が惜しければ皆、皆、立ち去れ
マジンガーマジンガーマジンガーZ
https://www.youtube.com/watch?v=HRyaSb5-pVQ
(※時代によって少しずつバリエーションあり。映像はUP主が適当に付けたもので、韓国語版のOP映像ではありません)
逆に、頑張ったのもあります。ジャングル大帝(韓国語版「密林の王者レオ」)では、日本には無かったオリジナルのOP歌が作られたりもしました。
最後に、それを紹介します。同じく、これも当時のOP映像ではありませんが、歌は間違いなくこれでした。
「アフリカ密林は動物の王国
汗を流して守ってきた平和の国
ここに勇敢な密林の王者
レオレオレオ白い獅子レオ
母の星が見守っているよレオレオ
密林の侵入者は残さず追い払え
ジャングルの勝利はレオのものだ
レオレオレオ、白い獅子レオ(1番だけ)」
ああ、そうだ・・最後と言っておいて追記ですが、テコンVのパイロット「金訓(キム・フン)」の声優ですが、キム・ヨンオク(金英玉)氏です。韓流ドラマとか見たことがある方なら、多分ご存知でしょう。日本側のネットでも普通にヒットしますので、検索してみてください。
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