いちおう、「じゃぱんらいふ」カテゴリーとなります。
韓国でもよく「日本を学ぼう」という趣旨の文を見つけることができます。ただ、いくつか問題があります。
よくある用日(経済や安保関連で多い気がします)はまず論外として、ほぼ全てが「日本に勝つために」というスローガンのもとに存在するものであります。だからどうしても「日本は許せない」という前提が起承転結全てを支配しているため、「学ぶ」と話が繋がりません。「先生を許すことはできないけど、特別に勉強してやる」では、「学ぶ」を扱う文が成立するはずが無いのです。
それに、「何を」学ぶかについても問題で、韓国人の妄想の中にあるものだったりします。有名なのが、「日本人はスーツを一着買って、生涯そればかり着る」などです。節約を無条件で美徳にしていた時代の話で、「~な内容が必要だから、とりあえず日本を持ち出そう」な感じで出来た内容ではないのか、私はそう思っています。
最後に、「どう」学ぶかについて、誰も書きません。私もこれが・書・け・な・か・っ・た・ので、人のこと言えませんが。
ただ、今日・・韓国の「日本を学ぼう」シリーズ(?)のなかで、とてもユニークなものを見つけました。ちょこっと紹介致します。
(ここから「続きを読む」の後になります)
京畿新聞というローカルメディアの、ドゥレという伝統コミュニティー運動をしている市民団体の代表の寄稿文です。
内容は大したことがありません。アレルギーみたいに反日反日言わないで、日本に勝つためにも日本を学ぼうよ、というもので、経済がよく回っている、スポーツ試合の後に応援団がゴミを片付ける、そんな「よくある」内容です。
ただ、一行だけ、他の「日本を学ぼう」類には無いことが書いてありました。
<(韓国の)近くに、学ぶことが多い国(日本)があるのは、とても良いことだ>
http://www.kgnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=524754
韓国人は、日本のことを「良い」とは言ってはなりません。~が優れている、~で先を行っている、~がすごい、~がうまい、~が楽しい、そう書くのは構いません。でも、日本のことを「良い」と言ってはなりません。それは、暗黙のルールです。日本を良いと言う、いや思うことは、反民族な行為なのです。この寄稿文を書いた人は、(文のニュアンスからして)日本で暮らしているようですが、その生活の中で、その暗黙のルールを忘れたのでしょうか。
いつだったか、こう書いたことがあります。「日本は、いい国だ」。
その感覚を少しだけ思い出しました。
※以下、2016年7月30日のブログ(旧ブログ、出来事は多分23日でした)より※
いつだったか、「私の好きなことが、他の人の嫌いなことかもしれない(韓国にはそんな考え方が無い)」という趣旨を書いたことがあります。ある意味、それこそが、人が「配慮」の必要性に気づく基本の中の基本かもしれません。韓国人が相手に「あなたの意見はどうか」「あなたはどう思いますか」と聞くのは、実は「相手が自分の意見に同意しているかどうか」を確かめるためにすぎません。相手の「違う意見」を聞くことで自分の意見に欠けていた何かに気づいたり、改善したりするためではありません。その相手が自分の意見と違う意見を出すと、その人は「敵」です。韓国で言う「意見交換」とは、結局はウリとナム(味方と敵)を確かめるためでしかありません。韓国人にとって、自分と違う意見は、「異なる」ではありません。「間違っている」のですから。
私はですね、こう思います。国の範囲を越え、人間とは、そういう生き物ではないと。そんな中で「私の好きなことが、他の人の嫌いなことかもしれない」を期待できるはずもなく、「配慮」の概念がちゃんと出来上がるはずもなく。何度か書いてきた「韓国人にとって配慮とは、他人が自分に対して行うものでしかない」という歪みも、そこから来ているのでしょう。
今回の日本旅行(※2016年夏)・・山手線の車両広告に、こういうのがありました(うろおぼえです。人が多くて写真は撮れませんでしたが、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?)。
「あなたはタバコが好きかもしれませんが、他の誰かはタバコが嫌いかもしれません」
そして、別の車両には、こう書いてありました。
「あなたの好きなことが、誰かには嫌いなことかもしれません」
多分、タバコに関するマナーを訴えるための先のフレーズがメインだとは思いますが、さらなる説得力のために、もっと広い範囲を扱った似たようなフレーズも用意しておいたのでしょう。
率直に言って、涙が出そうになりました。家族の病気を治すために薬を探していた人が、薬を見つけたような気分でした。その薬を「持ち帰る」ことはできないと、わかっているからでしょうか。なんか、本気で泣きそうになりました。
すぐちかくに座っていた人(大学生かな?楽器みたいなカバンを持っていました)と目があいました。彼も、そのフレーズを見ていました。わたしはついこう言いました。「良いフレーズですね」彼は「あ、はい」とニコリしながら答えました。
「日本は、いい国ですね」私はそう言いましたが、彼は意外だと思われたのか、「え?あ、はい、いいえ、こんなの当たり前ですし」と少し照れそうに答えました。
私もニコッと笑ってお辞儀し、すぐ田町駅で降りましたけど・・それを当たり前だと思っているから、いい国です。そう思いました。夜、ホテルに帰ってきて、「やはり、私は日本が好きです」とツイートしました。
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