「金メダル取れば兵役免除」は本当?

韓国内で、いつもオリンピックやアジア競技大会シーズンになると話題になるテーマがあります。兵役免除の件です。

「オリンピックでメダル獲得」「アジア競技大会で金メダル獲得」となると、兵役を代替できる制度があります。「芸術体育要員」というものです。「免除」は、各種理由(主に身体的なもの)で兵役そのものの対象にならない場合であるため、芸術体育要員は詳しくは「免除」ではなく、兵役代替勤務の一種です。

「代替」には他にもいくつか種類があります。例えば私の場合は公衆保健医という代替制度(医師、歯科医師、漢方医師のライセンスを持っている人たちに、医院・病院が無い地域の保健所で診療を担当させる制度)の世話になりました。一応身分が「半分は軍人」みたいなことになっていて、該当地域から外(市外など)に行くときには事前に申告しておく必要があるなど、退勤の後にも相応の制限はありました。今は公衆保険医制度そのものが廃止されたと聞いています。

医療、または研究所勤務(これも各分野に該当するライセンスが必要だと聞きますが)などはそれほどでもありませんが、オリンピックやアジア競技大会で成績による兵役代替は、いつも「あまり良からぬ方向での」議論の的になります。

 

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<・・現在兵役法は、オリンピックのメダル、アジア競技大会の金メダルを獲得した男性の運動選手たちには「芸術体育要員」として服務することができる機会を与えている。芸術体育要員は基礎軍事訓練だけ済ませると、日常生活をしながら、要員の業務を実行するため、事実上、兵役免除のような利点を享受できる。

今回のアジア競技大会での兵役議論は、野球代表チームからは出本格化した。団体球技の特性上、チームに大きな寄与がない選手も兵役で恩恵を受けることになるからである。特に今シーズンの成績があまり良くない何人かの選手たちが代表チームに選抜され、資格の是非が起こり、議論はさらに大きくなった。

このため、大会のたびにスポーツファンが「大韓民国」を応援する雰囲気が色あせるほど、代表選手団の世論は大きく悪化した状態だ。関連記事では「銀メダルを祈る(※金メダルは芸術体育要員になるから、銀メダルまでにしてほしいという意味)」というコメントが最も大きい呼応を得ているほどだ・・>

https://news.v.daum.net/v/20180825080134298?rcmd=rn

 

特に、文在寅政権になってから、某宗教団体などを中心に「良心的兵役拒否」が次々と認められています。裁判所が彼らの無罪を言い渡しながら、「良心的兵役拒否のための代替制度を作るべきだ」と公言したことで、議論はさらに大きくなりました。

韓国の兵役制度、いわゆる「軍隊に行く」には、「私が行ってきたからお前も行くべきだ」という心理が大きく作用しています。それも一つの理由でありましょう・・とはいえ、確かに記事にある野球チームのような場合は、これ、いいのか?な気もします。

 

 

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