何気なく読んだ記事ですが、興味深いことが書いてあったので、紹介します。Jリーグで活躍することになったイニエスタ選手のインタビュー記事からです。
「(日本で)最も目を引いたのは、仕事の仕方、全て、きっちりと計算され尽くしていることかな。僕はかなり、物事をシステマチックに行う方だけれど、日本でのそれは、信じられないくらいだ。後は、人々の敬意の払い方とか、どこにいっても、誰もが手を貸そうとしてくれる。無償でね」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180828-00312981-nksports-socc
※本ブログにしては珍しく日本語記事ですので、興味をお持ちの方は原文もお読みください
(ここから「続きを読む」の後になります)
流れからして、ここでいうsystematicは「規則的に」や「体系的に」が合っている気がします。
それって言いかえれば、「普通(当たり前のシステム)」のことではないでしょうか。
私の経験だと、日本は「普通」という概念が韓国とは大いに違います。韓国では、普通というのは「何もしなくてもただで手に入るもの」です。詳しくは「~手に入る『べき』もの」です。それすら無いのは論外だというのです。だから、誰も普通を尊重したりしません。でも、実は大勢の人々が「普通」ですらなれない状態にあります(韓国社会の普通というのは経済的なことばかりですので、なおさらそういうことになります)。
でも、日本の普通は、ただで手に入るものではありません。日本人でも日本社会の「普通」の基準から脱落する人もいるでしょうけど、特に私のように「外」から入ってきた人間は「成長の過程で自然な形で身につける」側面が日本人とは異なるため、なおさらそう思います。
言葉選びが適切なのかはわかりませんが、日本の普通は勝ち取るものです。地位や権力、学歴や名声で勝ち取るものではなく、「心構えと時間」で勝ち取るものです。長い時間をかけ、その間に心構えが動じない必要があります。
イニエスタ選手が話した「誰もが敬意を払ってくれる」ということも、実はその「普通」の一部ではないでしょうか。日本では「そうでないほうがおかしい」「そうでないと普通じゃない(悪い意味で)」となっていますが、外国から入ってきた人たちから見ると、それを普通として身につけるには時間と心構えが必要です。
「心構え」といっても、大したものではありません。日本の「普通」が大好きであること。それが一番望ましい心構えです。人為的な同調ではなく、ある種の「感化」に近い同調ができれば、やっと普通と言えるでしょう。
イニエスタ選手の日本生活が、有意義なものでありますように。
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