観光大国

日本を訪れる外国人観光客が増えるたび、韓国側には「日本の観光事業を見習おう」という記事が目立ちます。

もちろんそれらの記事に、両国の観光地をある程度は回ってみた私からすると、共感できる部分はほとんどありません。

多いのが「韓国も日本のように観光客が地方都市にも訪れるようにしよう」なものですが、韓国はソウルと済州島に外国人観光客の98%が集中しています。そんな現状で「地方都市にも~」と騒いでも、無理があるというか、対策というより願望にすぎません。

ヘラルド経済は「韓国が観光客を増やせば、相応の分の日本への観光客が減る」という、「奪ってこよう」な感じの記事を書いたりもしました。

そんな中、「亜州経済」というところに面白い文章があったので、紹介します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

「日本の観光にはディテールがある(細部までよくできている)。政府が元となる絵を提示すると、関連した従事者たちが細かく色を塗る。観光客たちは、小さなもの一つ一つに感動を受けるものだ」

http://www.ajunews.com/view/20180902122616476

おお、それはそうだ。それはたしかにそうだ。「それっぽく」出来たものは韓国にもあるけど、細かいところは全然違う。

失礼ながらこの文章が出てくるまで、そう面白い内容の記事だとは言えなかったので、ここからでもちゃんと読もうとしましたが・・

その後に出てきたのが「だから日本には免税店が多い!」という内容でして。

「秘密でもないし戦隊でもないコレジャナーイ」な感覚です。

 

それは、ま、日本の免税店は評価がいいです。私は免税店というのは一度も利用したことが無いのでよくわかりませんが・・(家電とか、免税店より安い店を知っていたので普通に消費税払いながら買いました)。

でも、韓国が見習うべき日本の「ディテール」は、そんなものではありません。細部を、細かさを、分けてまた分けると、「人」になります。

人こそが、人にもっとも大きな感動を与えることができます。

観光地から少し離れたところに、真の魅力があります。それこそが、その国の本当の姿だったりします。人が暮らしているからです。私のように、その感動から「戻れなくなる」人もいます。

「人を楽にしてくれる国・日本」にも引用しましたが、「韓国人はいろんなことに熱を出すだけで、他人に配慮したりしない」、「日本人はちゃんと一つに集中できる。だから日本人は韓国人と違い、他人に配慮する」という、某韓国人教授の主張とも通じるところがある、そんな気がします。

その感動は、免税店の数とはまったく別の領域でありましょう。

 

 

 

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