文在寅氏「北朝鮮は真正性を見せてくれた」

これまた頭の痛い言葉ですが・・日本関連記事でよく出てくる「真正性」。

文大統領が国務会議でその真正性を持ち出しましたが、「北朝鮮は真正性を見せた」という内容です。

文大統領は「米朝の間に、真正性のある対話を再開すべきだ」としながら、

「4月の南北首脳会談と6月米朝首脳会談で、南・北・米国は朝鮮半島の完全な非核化と敵対関係の終息に合意しており、それに応じて、北朝鮮は、複数の実践的な措置を取った」・・

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・・「核・ミサイル挑発をしないと約束し、実際に、昨年11月以降、一切の核・ミサイル実験をせず、核実験場とミサイルのエンジン試験場を廃棄し、米軍遺骨を送還するなどの誠意と真正性を見せてくれた」、と話しました。

https://news.naver.com/main/read.nhn?oid=001&sid1=100&aid=0010334896&mid=shm&mode=LSD&nh=20180911112715

 

さらに、記事で紹介している内容だけだと、文大統領は「米国と韓国が軍事訓練中止で答えた」とはしているけど、「米国側が真正性を見せた」またはそれに準ずる事例については言及していません。

言い換えれば、「米朝は真正性ある対話を再開すべきだ」→「北朝鮮は真正性を見せた」→「米国はまだだ」→「今度は米国が真正性を見せるべきだ」という意味です。

 

余談ですが、8月4日、北朝鮮のリーヨンホ外務相がARF(ASEAN地域安保フォーラム)でこのように話しています。「北朝鮮が終戦宣言など体制の安全保障を得ることができないなら、非核化措置などしない」、「私たちは『朝鮮半島の完全な非核化』と『米軍遺骸発掘と送還』をやったのに、米国側は『新しい米朝関係の確立』と『朝鮮半島の恒久的で強固な平和体制構築』をやらないなら、共同声明そのものが破綻するだろう」。総合してみると、文在寅氏は「米国は終戦宣言(金正恩体制の保障)すべきだ」と国務会議で話したことになります。

 

しかし、安っぽい真正性ですね。日本が何度も謝罪し、国家間の条約や合意をしても、韓国は「真正性が無い」としてそれらを否定します。なのに、北朝鮮に対してはあっさり真正性を認めます。

なぜでしょうか?日本が韓国の「ナム」だからです。ナムが何をしても、それは真正性が無いもの。ウリがやるものだけ、真正性がる。それが韓国で言う「真正性」の特徴です。

そう考えると、北朝鮮は韓国の、少なくとも文氏にとっては、「ウリ」なのでしょう。いまさらですが。

 

 

 

 著書関連のお知らせ ♨

※書籍のリンクはAMAZONページとなります(アフィではありません)※

・新書「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」が発売中(9月2日発売、電子書籍版あり)です。

韓国の民族主義、親北主義、民衆史観、そして反日思想の関係について考察し、「朝鮮半島統一前の北朝鮮が日本にミサイルを撃つ可能性より、統一後の南側(韓国)政府が日本にミサイルを撃つ可能性が高い」という、とても残酷な結論を書いた内容となります。

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog