韓国で、トランプ氏の例の「承認」発言が、「上下関係」として機能しています。さっそく「主権を侮辱された」という反応が出てきました。
個人的に、「米国の同意が無いと韓国だけではできない」という側面を強調した表現の1つと見ることもできるのではないか・・と思いますが、中央日報によると承認(Approval)という単語を使ったのは異例なことだ、とのことでして(普通は「事前に協議する」という表現を用いるそうです)。真意のほどはともかくして、韓国の政界は大騒ぎです。
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中央日報とヘラルド経済によると、共に民主党側は「米国の同意がなくても524措置は解除できる」「韓国の主権を無視する発言だ」、自由韓国党側は「米国の承認なしになにもできないというのは間違っている」としながらも、「文在寅大統領に対しての警告でもある」などの意見もあったとか。
https://news.v.daum.net/v/20181012000744787
https://news.v.daum.net/v/20181011210336789
米国務部はこの件に関して、「対北朝鮮政策で米国と韓国は共助している」など、極めてマニュアルな対応をしました。
https://news.v.daum.net/v/20181012072105004
北朝鮮が民の洗脳に「主体」という言葉を使ったのもそうですが、韓国もまた、主権という言葉にはものすごいコンプレックスを抱いています。多くの韓国人が、何か気に入らないことがあれば「新日派に支配されている」とか「米国の植民地」とか、そんな言葉で状況を理解しようとします。そして勝手に「国の力が足りないからだ」という結論になり、愛国者ごっこに浸ります。
今回の件、「承認」に含まれた意味は、自由韓国党の一部で提起された「文在寅大統領があまりにも一人で突っ走っているのが問題だ」とする意見が、もっとも近いでしょう。
しかし、かなり「効く」言葉を選びましたね。トランプ氏は。
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