お金を返すな?

日本はバブル崩壊の後に政府の借金を増やして民を守り、韓国はIMF(IMF管理期間のこと)の後に国民の借金を増やして国を守った、と私は見ています。政府の借金と国家の借金は範囲が違うものでもありますが、韓国の場合「民」の借金はそのまま家計負債になっています。

2003年、クレジットカード乱発政策が失敗し、いわゆる「カード大乱」が起きていた頃(クレジットカードでお金使いすぎで破産続出)。韓国でそこそこ話題になった「借りた金は返すな」という本があります。土日の更新だからって何の冗談だ?と思われるかもしれませんが、本当にありました。タイトルの強烈さもあって、そこそこ売れたと聞いています。

 

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本の目次を見てみると、「借りたお金は返すもんじゃない」、「このような負債ならなかったものにできる」、「家は守らなければならない(家を担保にしても明け渡す必要はないという内容)」、「会社はつぶれても社長は潰れない」、「自分の財産を守りながらかっこよく倒産する方法」、「連帯保証から逃げる方法」、「クレジットカード借金(キャッシュサービスなど)はお金が足りないと返さなくてもいい」、「銀行から借りたお金は返さなくてもいい」、「投資に使ったお金は返さなくてもいい」などなど、唖然とする内容ばかりで、特に「賭博に使った金は返すな。返すのが罪だ」と強く主張しているのが特徴です。

 

この本の著者さん、他にも「借りたお金を合法的に返さない方法・貸したお金を絶対に返してもらえる方法」という著書があります。「人にお金を貸すぐらい余裕がある人のお金だから、返さなくていい」、「返さなくてもいい(関係にある)人から借りたお金なら、返すな」などの内容が書いてある、と聞いています。

そして2004年、著者は11億ウォンを借りて中国に逃走、後で逮捕されました。

ハンギョレ新聞2004年11月18日「『借りた金を返すな』の著者、自ら実践」

https://news.v.daum.net/v/20041118064250944

 

 

韓国人の「お金」に関する考えを調べてみると、かならず出てくるのが「韓国人は、お金の借り貸し関係を「人間関係」と見る、という内容です。身の回りの出来事を記した個人ブログから、モラルハザードなど広範囲なことを書いた大手マスコミの記事まで、「借金を返さない」という特徴だけは、共通して垣間見ることができます。

 

お金の貸し借りの関係を人間関係として見るちょうどいい例えとして、いつだったか、ある芸能人がTV番組で堂々と話したエピソードを1つ紹介します。

その芸能人さんは、借金が多くて大変だとよくニュースになっていました。そんなとき、個人的にお金を貸してくれた人がいる、と友情に関する話をしながら、彼は「このお金を返すのは、彼を無視することになると思う」と決めつけていました。

 

日本では「これで借り貸し無しだ」という表現が、「二人の関係が普通に戻る」というニュアンスとなります。しかし、韓国では「二人の関係が壊れる」という認識になるから、困ったものです。

しかも、「貸した」ほうでそう考えているのならともかく、先の本の話もそうですが、なぜか「借りた」人たちが「この借りことが私たちの友情の証」のように勝手に(ココ重要です)決めつけてしまうから、さらにさらに問題です。

 

韓国人が、知り合いに「お金を貸してくれないと私たちの関係は終わりだ」と攻め寄る場面は、そう珍しいことではありません。

その理由も、単に「家族に会うことになったから、高い食事をご馳走したい」とか、単に偉そうにしたいことがほとんどです。もちろん、こういうのは少なくとも「嘘」じゃないから、それでもまだマシかもしれません。大げさな嘘をつくことも、少なくありません。

「私たちの関係は終わりだ」って、何の関係なのか? 情(ジョン)のことです。韓国人が、ウリの範囲の人たちに向けるのが情(ジョン)で、なんでも許し合うべきだとします。それ以外(ナム)に向けるのが恨(ハン)で、絶対に許してはいけないとします。そのジョンです。すなわち、「ウリだから」貸してくれるのが当然だ、という理屈です。

 

ここが重要です。「当然」だと考えるわけです。人にもよるし、シチュエーションにもよるし、程にもよります。ただ、そういう側面はかならずあります。

だから、韓国には「9回お金を貸してやっても、10回目で断ると、恨みを買う」という慣用表現もあります。相手が9回も貸してくれた恩は当然のものだからどうでもよく、10回目に貸してくれなかったことは、それこそ「この世にあってはならない不当な仕打ち」だから、そのまま恨みとして残るわけです。

 

韓国語では、お金を借りることを「クダ」と言います。漢字から来た言葉ではありません。でも、不思議なことに、日本語で言う「夢を見る」の「見る」も、同じく「クダ」です。夢を見る以外の見る(風景を見る、など)にはクダは使いません。

韓国語では、「お金を借りる」と「夢を見る」になぜ同じ「クダ」を使うのでしょうか。借りたお金は、夢のようなものだから、でしょうか。

夢のように儚いことだからやめておけ、という意味でしょうか。それとも、夢のようにやりたい放題できるという意味でしょうか。

 

私ですか?もちろん経験あります。借りた方ではなく、貸した方としての、苦い経験ですけど(苦笑

 

 

 

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