『日曜日だから牧師さんも休まないといけないじゃないですか』

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文在寅大統領が、ヨーロッパ各国を回りながら北朝鮮のためにかなりの努力をしたみたいです。一言で、「制裁を緩和しましょう」勧誘です。ASEMでも同じ趣旨で結構ASE(汗)を流したようですが、これといって効果はありませんでした。

二つ前のエントリーでお伝えしたように、「皆んな、どうしちゃったの?」という趣旨の記事が載るぐらいですから・・もう呆れた笑いしか出ません。

その中、韓国では法王が北朝鮮を訪問する(詳しくは、「北朝鮮から正式に招待が来たら訪れることにする」)という内容に関して、韓国では「朝鮮半島の平和のための偉業」として文在寅氏の外交を褒め称えています。

この件について、1989年、当時の法王ヨハネ・パウロ二世が韓国を訪問したときの記事を、一つ紹介します。

当時、カトリック関連の大きなイベントがソウルで開かれ、各国でカトリック関係者たちが参加していました。1988年には法王が韓国を経て北朝鮮まで訪問すると記事が載ったりもしましたが、結局、法王の北朝鮮訪問もできず、韓国政府が事前に「参加を認める」としていたものの、北朝鮮のカトリック信徒たちがソウルのイベントに参加することもありませんでした。当時の記事です。

 

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ソース記事は1989年10月7日の東亜日報ですが、ル・モンド紙の記事を紹介している部分ですので、元ソースはフランスのル・モンド紙となります。

<・・1年前平壌を訪れていたル・モンド紙の記者が、『チルゴル教会』を訪問したいと北朝鮮に要請した際、北朝鮮側が「日曜日だから牧師さんも休まないといけないじゃないですか」と答えたことなどを取り上げながら、ル・モンド紙は「ただ教会の建物を見ただけだ」と報道した。

※日曜日はキリスト教では『主の日』とされ、礼拝・ミサが行われます。牧師または神父が日曜に休むなんてありえません。サンタが「クリスマスだから休む」と言ってるようなものです。特にカトリックのほうでは、神父が法王のメッセージを伝えることになっています※

ル・モンド紙は長らく抹殺されてきた北朝鮮のキリスト教の信仰の一部の活動は、平壌側の対外政策の一つにしか見えないとしながら、韓国のキリスト教団体の活動に関する参考用として、北朝鮮の刊行物も最近増えていると言う・・

・・ル・モンド紙は、これまで数十年間、北朝鮮ではキリスト教の存在を考えることすら認められなかったとしながら、1983年には、北朝鮮の「朝鮮キリスト教連盟」という組織が、イデオロギーの勝利のために新しい聖書を編集したこともあると報道した・・

・・ル・モンド紙は、北朝鮮に神父(※カトリック)などいないし、牧師(※プロテスタント)はいるものの、彼らは間違いなく聖職者ではなく、公式演説だと思われるものも、出来る限りその役割を縮小させているのが事実であると、北朝鮮の現実を紹介している。>

 

この記事でピンときたのは、「対外政策の一つ」という指摘です。

文在寅氏は、本当に法王による愛のメッセージが必要だったのでしょうか。「法王が朝鮮半島の平和を祈ってくれた。だからEUは従え」「制裁ばかりじゃ法王の意志に反することになる」というイメージを作りたかったのではないでしょうか。

だとしたら、1989年のル・モンド紙の指摘は、今の朝鮮半島にも見事に的中しています。外れたところがあるとすれば、政策をしかけているのが北朝鮮ではなく、韓国の大統領だという点です。

 

 

 

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