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7日のことですが、ソウルで、北朝鮮を称える集会がありました。その名も「白頭稱頌委員会」の結成式。稱頌は褒め称えるという意味です。
<国民主権連帯と韓国大学生進歩連合など13団体は7日午前11時、ソウル光化門世宗文化会館の前で記者会見を開き、「白頭稱頌委員会結成宣言文」を発表した。イ・ナヒョン韓国大学生進歩連合共同代表とクォン・オミン青年党共同代表はこの日の記者会見で、「金委員長のソウル訪問を自主統一の一大事変で、歴史的な意義を持つ訪問にするべきである」と述べた。続いて「積弊勢力が愚かにも蠢動しないようにしなければならない」と付け加えた。
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彼らは「9月に平壌首脳会談で金正恩委員長と北朝鮮の指導部、国民が見せてくれた平和と統一への熱望は正に驚異すべきだった」とし「その頂点にキム・ジョンウン委員長のソウル訪問決断がある」と述べた。
委員会は、世宗文化会館の前に「金委員長のソウル訪問を歓迎します」、「金委員長の偉大な決断に敬意を表したいと思います – ムン・ジェイン大統領」などの内容が書かれたプラカードを掲げている。
委員会側は「現在までに200人余りが会員として加入しており、今後全国的な組織になるだろう」と明らかにした。今後、金委員長、ソウル訪問記念講演、コンサート、博覧会などを開いて、北朝鮮の歌の普及事業を行う予定である・・>
https://news.v.daum.net/v/20181108135004843
この委員会、反政府組織として解体された団体の後継団体も多数含まれている、とのことでして。別ソースのいくつかの記事を読んでみると、この白(略)会は「民族の良心を持つものなら、金正恩委員長のソウル訪問に反対してはならない」など、「同じ民族だから」という理由で、思想の差を超えるべきだとする内容が目立っています。本ブログで書いてきた「ウリだから法より情を優先すべきだ」とする韓国社会の歪みの、拡張版のようにも見えます。
本ブログでしばらく小テーマとして取り上げた「白頭血統」というものがあります。白頭山(長白山)でゲリラ活動をやって反日闘争を行ったことで、金日成のロイヤル・ファミリーをこう呼んでいます。いまの朝鮮労働党の幹部たち、いわば北朝鮮の「貴族」の人たちは、金日成の反日闘争の仲間、及びその子孫たちです。これが、北朝鮮の王朝を支えるメインシステムです。
これを本ブログでは「韓国ほど臨時政府史観を強調していない北朝鮮だけど、国家システムの根幹に反日があるのは南北どちらも同じ」という趣旨で扱い、「韓国人による北韓論」で特に集中的に書きました。だから「白頭を褒め称える」というのは、すなわち北朝鮮のシステム、王朝を褒め称えるのと同じ意味になります。
さすがにこの件、韓国内でも「やりすぎだ」という指摘が多いです。しかし、中には「右派の攻撃対象になる」「敵に隙を与えることになる」からやめろという意見もかなり目立っています。
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