「被害者が許していないのに、なんで裁判所が許すのか」

ツイッター経由でいらした方々、コメント欄や「いいね(曇るね)」ボタンが無いなど、スマホやタブレットなどモバイル機器での表示に何か不具合があった場合、ここをクリックしてください

「奥歯お父さん」イ・ヨンハクについては、去年10月にエントリーしたことがあります。今日のエントリーのメインは彼の件ではないので、過去エントリーだけリンクしておきます。

そのイ・ヨンハク氏が殺した「娘の友だち」の件で、裁判がありました。

1審ではイ・ヨンハク氏に死刑判決を下しましたが、2審で無期懲役となりました。その裁判結果に憤怒した被害者(少女)のお父さんが、こんなことを言いました。

「被害者が許していないのに、なんで裁判所が許すのか」。

https://news.v.daum.net/v/20181203184750463?d=y

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

娘を殺めた犯人が、死刑にならなかったことが悔しい。それはわかります。

でも、無期懲役を「裁判所が許した」とするのはさすがにどうかな・・と思わずにはいられません。

 

私は許していないから、裁判所も許してはならない・・・法律的判断を、「許すこと」だとすると、「私が満足する判決以外は不当なものだ」ということになります。

被害者は加害者に対して「許さない」権利を、裁判所の判決によって奪われたことになります。

 

前から私は、韓国が基本条約や慰安婦合意などを「あってはいけないもの」とする理由として、「韓国が望んでいるのは、解決ではない(解決しようとする動きそれ自体をタブー視している)」という解釈を書いてきました。

今回の「被害者が許してないのになぜ裁判所が許すのか」という心理も、ある意味、最近の韓国最高裁の動きを含め、それらと同じに見えます。

条約や合意があってはならないのです。それは、「被害者が許していないのに国家が許すこと」なのです。韓国の精神世界では。

 

慰安婦や強制徴用(どちらも「自称」)たちには「反日」という法律よりも強い力があったけど、本件の被害者のお父さんにはそんな力が無かった・・そんな差「だけ」とも言えます。

朴槿恵氏が司法壟断(司法の私有化)をしたのではなく、ひょっとすると、韓国人は誰もが司法を私有物だと思っているのかもしれませんね。自分の正義を執行してくれるもの、として。

 

明らかな被害者のお父さんを、嘘つき慰安婦や徴用と一緒にしたくはないし、しかも女の子が殺されたという残酷な事件のことですから、書きたいことはっきり書けませんが・・

そんな極端な事件だからこそ、韓国社会の「心の奥底の声」が聞こえた気もします。「被害者が許していないのに、なんで裁判所が許すのか」。韓国社会を本当によく表している、実にノイジーな声です。

 

 

 

 著書関連のお知らせ ♨

※書籍のリンクはAMAZONページとなります(アフィではありません)※

・新書「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」が発売中(9月2日発売、電子書籍版あり)です。

韓国の民族主義、親北主義、民衆史観、そして反日思想の関係について考察し、「朝鮮半島統一前の北朝鮮が日本にミサイルを撃つ可能性より、統一後の南側(韓国)政府が日本にミサイルを撃つ可能性が高い」という、とても残酷な結論を書いた内容となります。

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog