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最近やたら書いてる「道徳と法(どっちも問題)」関連です。
前にも紹介したことがありますが、2018年10月東国(ドングック)大学校で開かれた「韓国人の遵法意識」という法律セミナーから、イ・ビョンヨン弁護士の発表内容を引用してみます。前はかなり強烈な内容でしたが、それに比べるとまともです。
<・・法の一般的な概念は、立憲法治主義以降の法の概念と、立憲法治主義以前の法の概念に分けることができます。すなわち、法の強制力を持つ規則という側面だけを見ると、朝鮮半島にも古くから法と呼べるものは存在してきましたが、近代的な意味の法律は、法治主義が施行された以降に存在するものです。 ところが、韓国における近代的意味の法律は、外国の影響を受け、それを急速に模倣して作られたものであるため、まだ私たちの体質の中に溶け込んでいないようで、私たちには具体的な遵法意識が欠如しています。
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韓国人にとって遵法意識が欠如している理由は、①東・西洋のどこの国だろうと、法の最初の成立じゃ支配者の命令たる形だったため、韓国人は法という観念を敵対視する感情を抱いています ②官尊民卑思想など市民の法的意識の偏見がありました ③法の遵守を軽蔑する風潮が、何かの特権意識のように勘違いされています ④現代なってから、大衆の間では法曹関係者に対する良からぬ認識が高まっています、などとなります・・>。
http://www.dgupress.com/news/articleView.html?idxno=19677
※直リンはしません
②ですが、官尊民卑とは、官僚(権力者)は尊いもので民は卑しいという意味です。昔はどこの国も、法律は一部の権力者たちが作り、民はそれに服従するだけでした。尊いから「上」で、卑しいから「下」なのです。法律は強制力があり、下は上の命令に従うだけだったのです。もちろんその法律が、官と民に同じ基準で適用されることもありませんでした。民の世論を民意という形で政治や制度に取り入れることもあったものの、あくまで権力者の好意によるものでしかなく、民がその過程に参加することはできませんでした。それが、民主主義を始めとする近代化のおかげで、いまでは民も法律の制定に影響力を及ぼすことができます。
で、韓国も今は近代化されているわけですが、弁護士さんはなぜわざわざ大学の遵法意識関連セミナーでこんな話をしたのでしょうか。精神が近代化されていないからです。①や③とも繋がる内容ですが、韓国人は、いまでも法律を上からの命令だとしか思っていません。法律は社会の権力を持っている人たち、すなわち「上」の人たちが決めるもので、「下」である自分たちはただ従うしかできないと、官尊民卑思想によく似た考え方が、韓国社会にいまでも根を下ろしているのです。
下の者たちは「上」に対してこう思っています。「『上』は力を持っていて何でもできる。だからこそ上は法律を完璧に守るべきだ。私は下だ。力も何も無いから私は法律を守らなくてもいい」。上の者たちは「下」に対してこう思っています。「『下』は無能だ。だからこそ下は法律に完璧に従うべきだ。私は上で力もあるから法律を守る必要は無い」。だから、社会的にすごい権力を持っているわけでもないのに法律をちゃんと守る人に対して、「上に阿付(アブ、おもねること)するやつ」だとしか思わないわけです。社会指導者が何か悪いことをしたと明らかになると、徹底的に叩きます。
個人的に、この「精神的にまだ近代化できていない」とする韓国社会の有様は、共産主義革命が起きやすい状態であると、心配なところでもあります。共産主義革命は表面的には平等(上を引きずり下ろす)を謳いますから。
あー頭イターイ(ヘブン状態
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