師匠の日

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韓国では、5月15日が「ススン(師匠)の日」です。ススンとは、日本語にするとお師匠様のことで、先生、教師よりももっと尊敬の念を込めての呼び方になります。

5月5日子供の日、5月8日オボイ(親)の日、5月15日師匠の日は、30代以上の韓国人なら、誰もが「5月の3大イベント」として記憶していることでしょう。休みは5日だけでしたが、8日は親に、15日は担任の先生にカーネーションをプレゼントしました。

ですが、いつからか、この師匠の日が「積弊」扱いとなりました。なぜなら、「寸志」文化のせいです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

韓国で言う寸志は、賄賂を意味します。師匠の日になると、先生にお金を「プレゼント」するのが当たり前になり、そのときの寸志の金額の順番が、そのままクラスで先生にヒイキされる子の順番でもあった、と言われています。

国も学校も「寸志厳禁」などをキャンペーンしたものの、韓国で寸志文化が消えるはずもなく、師匠の日は、賄賂の日のようになり、非難されるようになりました。

じゃ賄賂をやらなければいいじゃないか・・なところですが、そこがまた韓国ならではのくだりでして。

 

「口では賄賂ダメだと言ってるけど、先生も賄賂を欲しがっているだろう」という心理と、「私が先生に賄賂(寸志)をやらなくても、他の誰かが賄賂をやるはずだ。じゃ、結果的に私の子が損をすることになる」という心理。これらのせいで、寸志文化は消えませんでした。ちなみに、この2つの心理は、韓国でほとんどの社会問題において、「悪化ばかりし、改善しない」理由の一つです。「私が欲しいから相手も欲しいはず」と「言われたとおりにしたほうが損をする」と書き換えることもできるでしょう。

そして、いつからか親からも、先生からも、「師匠の日を無くしてくれ」という主張が聞こえるようになりました。

 

<・・最近、師匠の日の廃止請願は、何度も上がってきたテーマである。昨年5月には、自分自身を17年目の教師だと明らかにし(※大統領府国民請願に師匠の日を無くしてくれと)請願した人は、「教育現場で『師匠』がいなくなって久しい」、「師匠の日になれば、教師が何かをもらいたがるだろうと思われるこの社会の雰囲気が、不便で不快だ」とした・・>

https://news.v.daum.net/v/20190510093814889

 

ある市民団体は、過去の先生に、特に性関連のジョークを言われた経験などを書いた手紙を送る運動をしています。『私たちは感謝なんかしていない』がキャンペーンの題だそうです。

 

 

※8日から5~6日間、本ブログの更新回数が減る(多分、1日1回?)ことになります。姉と、そしてやっと回復した姪が来ますので、いろんなところをめぐってみるつもりでいます※

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