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今日は、「北韓人権情報センター」のイ・ジェチュン理事長のインタビュー内容を紹介します。
内容の要点は、「核が外に恐怖を与えるためのものなら、人権弾圧は内に恐怖を与えるためのもの。金正恩政権はこの二つで支えられている」、「なぜ韓国政府は北朝鮮の人権問題をもって提起しないのか」、「日本との基本条約は国家間の約束で、5年しか続かない政府が破っていいものではない」などです。
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・金正恩が海外で勉強した若い指導者という点で、一部では北朝鮮の人権・福祉問題などに改善の期待感を示す人たちもいるが、北朝鮮の権力構造が変わらない限り、人権の改善など幻想にすぎない
・北朝鮮には「核」と「人権」という2つの問題があり、これは別々の問題ではなく、運命共同体のようなもの。金正恩は政権維持のために、核も持たなければならし、人権も弾圧しなければならない。権力を維持するために恐怖と緊張関係を継続しないといけないからだ。そのために対外的には核を利用し、対内的には人権弾圧を利用して政権の命を延長している
・ ムン・ジェイン政府発足後、北朝鮮との関係改善のため、北朝鮮の人権関連を扱う組織を縮小しようとする圧力が続き、関連団体は困難な状況である。 2年前、北朝鮮人権支援法が施行された時には、政府がもっと積極的に関心を示してくれるだろうとの期待感があったが、今は、法律の整備も、北朝鮮人権財団設立も、すべて止まっている。各関連団体は米国や欧州など第3国に依存している
・韓日国交正常化(※基本条約)は、単に賠償・補償の次元ではなく、過去は過去にして、韓日関係は未来志向でいくという国家間の約束だった。これを覆すのは、大韓民国の未来のために全く役に立たない。政権は5年だが、大韓民国はこれからもずっと続いていくものだから。
当時、日本でから受けた約8億ドルの補償は、当時の日本の外貨準備高の50%に相当する金額であり、大韓民国は54年前にそのお金を国の発展に投資し、現在に至ったのだ。被害者が完全な補償ではないとしても、当時の政府としては最善の努力であった。今となってそれ「民間が請求したものだから、政府はかかわらない」とする論理は、大韓民国の国格からして話にならない
https://www.ajunews.com/view/20190519132155065
イ理事長は日本大使だったこともあり、長い間、外交官でした。北朝鮮の外交官たちと会い、「奴隷みたいだ」と思ったのが、今の仕事のきっかけになったと言います。
余談ですが、韓国で外交官出身の人が基本条約を「補償(違法なことをされたわけではないが、補いの意味で相手から受け取ったもの)」と言うには、かなり勇気が要ります。韓国では「賠償(相手の違法な行動ことに対して受け取ったもの)」ということになっていますから。
本ブログの読者の方々はもうご存知でしょうけど、併合時代を「違法植民地支配」とするか「合法的併合」とするかは、大韓民国という国の憲法にかかわる問題ですから。
あと、「国格」という言葉は、朴槿恵氏が最高裁判決を懸念するときに使ったとされる言葉でもあります。
イ理事長が補償と国格という単語を使ったのは、偶然でしょうか、それともわざとでしょうか・・
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