第二のファン・ウソク事態?

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本ブログで扱う内容なのかな・・とも思いましたが、被害者が数千人規模で、日本の企業も巻き込まれたことがわかったので、更新します。

コーロン(Kolong)という韓国の財閥企業をご存知でしょうか。韓国で住んでいると、ファッション、建設、生命科学など様々な分野でその名を見ることになります。そのコーロン(コーロン生命科学)が、CEOが「4人目の子(実際のお子様は3人だけです)」と呼ぶほど愛(?)を注いで開発した、「インボッサ」という新薬があります。変形性関節症の治療薬で、韓国では初めての遺伝子治療薬です。

ですが、この薬の許可そのものが虚偽資料によるもので、すでに3700人に及ぶ患者の治療に利用されたことがわかりました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

二つの記事を、連続で紹介します。

・インボッサは二つの成分で構成されます。人の軟骨細胞を培養した液1と、治療機能を強化する遺伝子を挿入した液2です

・この薬の重要なのは液2です。治療機能を強化する成分は、腎臓の細胞から抽出します。腎臓細胞の他の成分は削除し、治療機能がある遺伝子成分のみを取り外して、軟骨細胞に取り付けることが重要な技術となります

・軟骨細胞に特定の遺伝子を挿入したのだから、結果的にはインボサからは軟骨細胞が出てくるはずなのに、実際の分析をしてみると、腎臓の細胞が出てきました

・結局、源泉技術(※腎臓細胞から治療強化成分を取り出す技術)自体が無かったわけです

https://news.v.daum.net/v/20190528203216933?f=p

 

<食品医薬品安全処が28日、インボッサのメーカーであるコーロン生命科学が、品目許可を受けるために虚偽の資料を作成、提出したと発表した。コーロンは3700人余りの患者が治療される間、薬の成分が変わったことを知っていながら、隠したのだ。

屈指の財閥企業が書類を操作して新薬許可を受けて、国民が苦しんでいようがいまいが、(※許可を得るために提出した資料とは)別の成分の薬だと知っていてなお販売し続けたのだ。インボッサは世界初の変形性関節症の遺伝子治療剤であった。2つの注射液でできていて、液1、液2の両方が軟骨細胞でなければならない。ところが、食品医薬安全処の検査結果、液2から腎臓細胞でのみ発見される遺伝子が検出された。腎臓細胞は、癌細胞を引き起こす可能性がある腫瘍原性(※癌原性)を持っている。

コーロンは、市販前、液2に挿入された成長促進遺伝子の数と位置が変わったことを知っていて、それを隠したという。また、市販の許可直後、液2腎臓細胞であることを確認したにもかかわらず、販売を強行した。金儲けに目がくらみ、国民の命は眼中にもなかったのだ。コーロンは、開発段階で液2がなぜ腎臓細胞に変わったのか、その経緯すら知らないという。

「危険な偽薬」を売っておいて、どのように作られたかもしれないとなると、呆れるしかない話だ・・>

https://news.v.daum.net/v/20190528204415346

どちらの記事も、2005年の「黄禹錫(ファン・ウソク)事態」と似ていると指摘しています。

 

コーロンは「悔しい」と言っています。

<3月インボッサの問題が浮上すると、コーロン生命科学は、「成分が変わったのではなく名前のシールを貼り間違えただけ」と釈明しました。また、安全性と有効性に問題がないと断言しました・・

・・しかし、許可成分と別の細胞がどのようにして出てきたのかは、答えを出せませんでした。

それでもコーロン生命科学は、(※今日)許可が取り消されると、「提出資料が完璧ではなかったが、操作・隠蔽はなかった」と悔しがりました・・>

https://news.v.daum.net/v/20190528202403732

 

以下は楽韓WEBさんからの情報ですが、

日本では「田辺三菱製薬」が日本での独占開発・販売を行う契約を交わしたものの(2016年)、不幸中の幸い、去年4月の時点で、仲裁を申し立てているとのことです。

「・・ライセンス契約の取消しおよび契約締結一時金の返還を要請し、その後、両社間で協議を行ってきました。しかしながら、当社とKLS社(※コーロン生命科学)との協議が合意に至らなかったことから、当社は、KLS社を相手方として、本日、国際商業会議所国際仲裁裁判所(仲裁地:ソウル)に、契約締結一時金の返還等を求める仲裁の申立てを行いましたのでお知らせいたします」

https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=../release/nr/2018/MTPC180410_2.html

今回の韓国食品医薬安全処の決定が、裁判の役に立つといいですが。

Invossaで検索してみると英語でも結構紹介されているし、他にも被害を受けた企業・人はもっと多いことでしょう。

 

 

 

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