国連住居権補佐官「考試院住居者は、国際基準ではホームレスです」

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久しぶりに「ふしぎの国のアリラン」カテゴリーONLY更新となります(久しぶりでもないかな?)。

韓国の住居問題は、旧ブログに何度かエントリーしたことがあります。一見、高層マンションだらけに見えるし、実際、高層マンション団地とそれにくっついている無数の商店は、韓国、特にソウルの風景を代表するものになりました。

しかし、統計を見ると、「隠したもの」が見えてきます。

<・・半地下(※ちょうど窓が地面になるぐらいの、部屋の半分が地下にある部屋)を含めて、屋根裏部屋、考試院(※もともとは考試を準備する人たちが勉強するために作られた施設)などに居住する、いわゆる「住宅貧困世帯」は227万6,500世帯に達すると推定される。韓国全体世帯の12%が劣悪な居住空間に住んでいるのだ。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

(※しかし)国土交通省の2018年の住宅実態調査資料を見ると、全国世帯の1.9%が地下及び半地下、屋根裏部屋に住んでいるとされている。世帯数では38万世帯で、2010年4.0%の時と比較すると、過酷な住居環境に住んでいる世帯が大きく減少したように見える。しかし、この数値は地下や屋根裏部屋の世帯だけの変化しか反映されていない数値である。

最近の住宅貧困世帯は、急激に増えたパンジャッチブ(※판잣집、板張りの粗末な家のこと)や考試院、ビニールハウスのような住宅貧困居住空間を含めると数が一気に増える・・

 

・・ 「家は家なのに、家に分類されていない家(非住宅)」に押し出された人々が最も多く行くところが、まさに考試院である。

国土部の住宅実態調査を見ると、住宅以外の場所に住んでいる世帯のうち、「考試院・考試テル(※考試院+オフィステルの造語で、中身はあまり変わりません)」に居住する世帯は15万1,553世帯(41.0%)で最も居住割合が高かった。

続いて「職場のいくつかの領域、チムジルバン(※ごろ寝できる24時間低温サウナ施設)など」に14万4,130世帯(39.0%)、宿泊施設の客室に30,411世帯(8.2%)、パンジャッチブ・ビニールハウスに6,601世帯(1.8%)が住んでいることが分かった・・>

https://news.v.daum.net/v/20190623090050663?f=p

 

この記事でもう一つ気になるのは、ホームレスの数です。ソウル駅から強制的に追い出すなどして減ったようにも見えますが、ホームレスの数は、約11000人。ちなみに日本は約5000人となっています。

郷新聞「全国ホームレス11000人」記事へのリンク

 

ですが、ソース記事によりますと「昨年(2018年)5月、このように劣悪な住居環境の考試院を訪問したUN住居権特別補佐は、『考試院の住民は、国際的な基準では、ホームレス(Homeless)だ』という意見を伝えたこともある」、とのことでして。

考試院居住世帯が15万1,553世帯で、彼らが事実上のホームレスだとすると・・

考試院というのは、狭くて人が一人横になるといっぱいになります。事実上「物を置く」スペースが無いので、一人暮らしになるでしょう(二人家族で同じ考試院で二つの部屋を使う世帯などもいるかもしれませんが)から、単純計算で韓国のホームレスは既存統計の15倍近くの数字を加えないといけなくなります。

 

歯科を始めて、まだ余裕が無かった頃、私は「現状を把握してこそ改善もできる」という持論を得ました。

韓国の現状把握は、「彼らは考試院住民でありホームレスではない」としているようですが・・もしそのようなやり方なら、1988年オリンピック準備のためにホームレスたちを「とりあえず人目につかないように追い払う」政策に明け暮れた全斗煥政権と、さほど差が無いようにみえます。

 

 

 

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