韓国司法部の現状

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「未来韓国」という保守系時事週刊誌に載っている、最高裁判官出身のイヨンウ氏の寄稿文を一つ紹介します。

抜粋に抜粋を重ねましたがそれでも長いので、さっそく本文行きます。本文の「司法壟断」とは、朴槿恵大統領が最高裁判官長と結託して裁判を遅延させた「裁判取り引き」が疑惑の核心となります。「国政壟断」から派生したような言葉です。

・積弊清算も法治の中でやらなければならないという主張は、「司法壟断」という非法律的用語の前で、ただ無気力だ。「なにがどうなろうと正義を立て直せ」という司法の正義は、果たして誰のためのものだろうか

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・検察が、前最高裁長官を含む100人以上の前・現職裁判官を被疑者又は参考人として召喚、司法を焦土とする捜査の末、職権乱用罪というあまり耳にしない罪名を付けて起訴した。そのような捜査自体がすでに司法に対して恐怖感を与えている

・そこには、裁判に対して、大統領が「ガイドライン」を付与したとも言える。去る5月3日、大統領は、「司法壟断が事実なら、それは妥協の対象ではない」と言明した。これは、この政権がいわゆる「司法壟断」と呼ぶヤン・スンテ前最高裁判官長の司法行政権の乱用疑惑事件に対し、厳重な処罰を下せという事実上のガイドライン提示でしかないのだ

・それをも凌ぐ恐怖は、政権が掌握しているメディアだ。被疑事実公表罪があるにもかかわらず、検察は彼らが望む『レッテル貼り』設定通りの疑いを、リアルタイムでメディアに流し、マスコミはこれを既成事実として報道して世論化させる。すると理念勢力が有形無形のあらゆる攻撃をしまくる。人民裁判の雰囲気が造成され、裁判官はすでに力を失う

 

・特定の理念に傾倒した裁判官が多数集まった研究会があり、その研究会のメンバーの理念の方向性が現政権と同じであり、司法の独立を脅かす執権勢力に加勢している。彼らはありもしない「裁判官ブラックリスト」疑惑を提起し、「裁判取引」疑惑を主張し、検察捜査の必要性を提起し、ついには司法行政権の乱用疑惑にかかわった仲間裁判官たちに対して弾劾を要求している

・強制徴用事件に関する最高裁判決についても問題を提起したい。その事件は、判決の結果によっては日本との外交紛争を起こし、ややもする敵対関係まで造成する危険性があるもので、政策法院である最高裁としては、国家政策的な観点から判断すべき事件であるため(その訴訟の原告らには、韓国政府が補償して解決できる方法があった)、前最高裁判所長の時には、そういう点を考慮して、数年の間、結論を下せず熟考していた事件である

・ところが、反日感情を煽る現政権は、これを、代表的な司法積弊事例として挙げて、いわゆる「裁判取引」やら「司法壟断」やらのレッテルを貼り司法を集中攻撃した。いまの最高裁判官長体制では、昨年、わずか2回の審議期日が終わっただけで原告勝訴の判決を宣告し、それによって起きた日本との外交紛争は予想通り国交断絶事態まで予告する危険なレベルに達している。今日、私たちが目撃しているままに。

http://www.futurekorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=118706

 

主張云々より、韓国の司法・・・「こうしてみると、凄い状態だな」というのがよくわかる内容でした。

検察、市民団体、内部から同じ「理念攻撃」が来ると、ただでさえパッとしなかった韓国の司法としては、耐えられなかったでしょうね。

せーの!「三権分立!」

エブリバディ!「司法を尊重します!」

むごい響きです。

 

 

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