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韓国警察が、韓国では「戦犯企業」とされるダイセル(韓国ダイセル)に対して調査を開始しました。
地上波放送局MBCが、「数々の特恵を与えた」「違法性がある(っぽい)」などと報道したためです。もちろん、話題になっているのは違法性より「戦犯企業」というキーワードです。
いまの「抗日」雰囲気もそうですが、ダイセルの工場は、相対的に保守右派支持が強い慶尚北道にあり、しかも李明博大統領の頃に誘致できたため、「慶尚北道や当時の政権が戦犯企業に特恵を与え違法性を隠した」など、韓国社会では素晴らしい「ネタ」性を持つ事案です。
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<慶尚北道と大邱慶北経済自由区域庁など、私たちの政府が日本戦犯企業ダイセル・コリアに工場設立の特恵を与えた疑いがあるというMBCストレートの報道と関連し、警察庁が真相調査に着手しました。
警察庁はダイセル・コリアが慶北永川(※ヨンチョン)の産業団地に自動車エアバッグ部品工場を建設しながら、火薬類関連法令の安全基準を無視したというMBCストレートの報道に対して関連事実を確認中であり、事実関係を把握し、違法の疑いが出てくるとすぐに捜査に乗り出すと明らかにしました・・>
https://news.v.daum.net/v/20190901113637918
それでは、2011年11月、ダイセルがヨンチョン市に工場を作るとした(ダイセルからの投資を誘致できた)時の記事を見てみましょう。
2011年11月30日、東亜日報『ヨンチョン、日本企業誘致で逆転勝ち』という記事です。
<「信頼が投資誘致がにおいていかに重要であるか切実に感じました」大邱慶北経済自由区域庁キム・ジェハン、ハイテクチーム長(52)は29日、日本の自動車部品企業ダイセル投資誘致に成功した背景をこう説明した。
外国の製造業者としては初めてダイセルが、経済自由区域庁に属する慶尚北道永川市に投資を決定した。キムチーム長は「ダイセル従業員がKTXを利用すると東大邱駅に、飛行機に乗ると金海空港に私が迎えにいった」とし「他の地域よりも投資環境は劣弱だが、ダイセルの心を得るために最高の頑張りを見せた」と付け加えた・・
・・すべての状況が(※韓国の他の自治体より)不利であると判断したハイテクチームは「投資誘致の実績ではなく、ダイセルの成功のために働くという信頼をあたえよう」とし、戦略を変えた。 6月には慶尚北道知事と大邱慶北経済自由区域庁長の名前の手紙を持ってダイセル大阪工場を訪れた。 7月には、ダイセル社長団を招待しキム・カンヨン知事とキム・ヨンソク永川市場が直接説明する場を用意した。 7ヶ月の間、日本と永川を行き来し、実務者と会っただけで20回余り。ダイセル側で「当社の成功を心から願っているという信頼が生じた」と話すなど少しずつ友好的に変わり、最近の投資合意書にハンコを押した・・>
https://news.v.daum.net/v/20111130031818713
信頼の結果、8年後に警察調査が入りました。
まだ「捜査」が始まったわけではないですが、「国民感情」が全てに勝る韓国。これから、ダイセルにとってはかなり不利な展開になる恐れがあります。
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