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河野太郎外相が、ブルームバーグに寄稿文を投稿しました。
原文より、ご本人による日本語版があったので、紹介します。
本エントリーでは、その中で三つの部分を紹介します。また、経済産業省が韓国の措置を「報復だ」と明示したことも、合わせて紹介します。
(ここから「続きを読む」の後になります)
まず、<一部の人たちは、最近の日本の韓国に対する輸出管理の運用の見直しをこの旧朝鮮半島出身労働者問題と関連付けている。私は、これらの問題が完全に別個のものであると明言したい・・>の部分です。前提ですね、これは。
韓国が日本をホワイトリストから除外する(『ガ』グループから『ガの2』にする予定)ことに対し、日本は『報復だ』と明示して韓国側に抗議しています。
時事ジャーナルの『日本、結局は報復という単語を使った』という記事からの引用ですが、<韓国が日本をホワイトリストから排除したことをめぐり、日本政府が「報復措置だ」と反発した。これまで日本では、「半導体材料韓国の輸出規制は、経済報復」とする主張は間違っているとしてきた。今回は、韓国の強硬対応を報復と規定したのだ。日本経済産業省は9月3日、韓国の対応について報道資料を通じて「根拠のない恣意的な報復措置と考えざるを得ない」と発表した・・>
https://news.v.daum.net/v/20190904143732977
これらもすべて、「日本の報復に対する措置」としたがる韓国と、「韓国がやっていることこそ報復だ」とする日本側の主張がよくわかります。どうしての被害者の立場になりたがる韓国の心理もよく現れています。
河野外相の寄稿文に戻りますと、次、この部分を紹介せずにはいられません。
<・・戦争中に日本企業によって「徴用」された韓国人労働者への補償を要求する中で、韓国政府関係者は、この要求には労働者の精神的、肉体的苦痛に対する補償も含まれているとの説明を行った。それに対し日本側からは、個人に対する支払いを提案したが、韓国側は、国として請求した上で、日本から受領した資金の分配は韓国政府の責任で行うと明言した・・>
精神的・肉体苦痛とやらは、韓国側からすると慰謝料ということになります。韓国最高裁判決が、妙に「慰謝料」を強調したことは、すでにお伝えしました。そして、その慰謝料もまた、1965年の請求権協定には含まれていることも。
この話になると、韓国側は「賠償じゃなく補償だと言ってるからそれノーカンな」と無茶を言いますが、請求権協定というのがそもそも『何が』完全かつ最終的に解決されたとしているのか、そこを読んで見ればすぐにわかります。
長くなりましたが、最後に、ここです。
<・・韓国政府は、同政府による協定終了の決定は日本による韓国向け輸出管理の運用見直しと関連していると説明しているが、両者は全く次元の異なる問題であり、関連付けられるべきではない。>
これは、韓国のイ・ナクヨン総理が「結びつけて解決しよう」とした内容への、「回答」のようなものだと見ていいでしょう。
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