「人民の自律規範で法律を代替しよう」

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チョ・グク氏が26年前に書いた論文で、「人民の自律規範で法律を代替する」という、見方にもよりますが「法の死滅論」主張が見つかりました。

もう26年前の論文ですから、「いまは考えが違う」と言ってしまえばそれだけですが、チョ・グク氏は「私は社会主義者(でもある)」とし、思想の転向を認めていません

読んでみると、「ああ、これ、有効な手かも」と思わざるを得ません。存在しないものを無理矢理作るのではなく、「強く存在している」ものを利用するやり方だからです。韓国社会は、「私の正義」を「法」すなわち他人にも強制的に適用されるものだと信じる人が多いですから。「反日で迂回的な反米を誘う」というやり方と同じです(反日は常に韓国社会に強く存在するものだから、無理矢理作る必要もない)。

どんな内容なのか、朝鮮日報の記事から引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・「人民の自律規範として法を代替する」という発想がチョ・グク法務部長官の過去の論文に載っていたことが11日、確認された。「現段階のマルクス主義法理論の反省と前進のための試論」(1993年)である。

チョ長官は、この論文で、「自由主義法学は、常に資本主義という枠組みによって制限される」だけに、「マルクス主義法理論の成果を発展させ限界を克服しながら、民衆民主法学をより発展させなければならない」と主張した。

それと共に自由主義法学を代替する「法死滅論」を紹介する。その中核に、「立法・法執行過程への民衆の参加と、法制度・法機構の民衆統制を実現しようという。そして、人民の自主規範意識を涵養し、それで法を代替し、さらに前へ進もう」と記述した。

裁判所・検察などの法機構を大衆の力で制御しなければならないという意味として解釈される・・

・・チョ長官が非公開にしている他の著作物は、主に、社会主義、反米、ポピュリズムを扱ったものだ。「社会主義者を処罰する社会は民主主義社会ではない」、「踏みにじられた主権・人権と韓米行政協定の虚構性」などである・・>

https://news.v.daum.net/v/20191012030821572

 

繰り返しになりますが、10年前ならこんな話を聞いても「韓国社会の遵法精神に問題があるのはわかるけど、いくらなんでも、韓国で人民が法を代替するというのは社会主義者または親北主義者の理想論にすぎないのではないか」と思ったかもしれません。

でも、いまはそうは思えません。どちらかというと、「先見の明」と思ってしまいます。

 

 

 

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