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文在寅大統領の政策の1つに、消費者信用法というものがあります。
※以下、< >は記事からの引用です。
記事から引用してみると、<消費者信用法は、銀行が貸してくれた信用貸付・担保融資など個人債権の消滅時効(元金延滞の日から5年)が経過すると、金融会社が融資を取り戻すの法的権利を放棄することにし、借り手が借金返済能力がある場合にのみ時効延長を許可するということが核心である>というものです。返す能力が無い(ようにしておく)と、5年経てば借金は返さずにすむ、というものです。
2021年から施行される予定です。文大統領の任期中ですから(次の大統領選挙は2022年)、彼の任期中にやるつもりなのでしょう。
ですが、無理のある最低賃金引き上げと同じ、これが「逆効果になる」見込みです。特に貸付業者の場合、「5年経つ前に何があっても返してもらう」構えだそうでして。
(ここから「続きを読む」の後になります)
旧ブログでも書いたことがありますが、韓国人には、「信用等級」というものがあります。大人なら誰にだって付きまといます。1~2等級が最優良で、5~6が一般、9~10が危険です。1は金融取引が活発で、延滞など無い人たち、10は金融機関から見て信用できない人たちのことです。ローンの審査や金利などに影響を及ぼします。この情報は金融機関が共有します。
韓国では普通の銀行を「第一金融圏」と言います。それより「借りやすく、金利も高い」のが第二金融圏で、貯蓄銀行、信用金庫などがあります。それでも借りられなかった場合は貸付業者(合法)頼りになります。
そして、それでもダメなら違法貸付業者、特に「私債」。金利は明らかに犯罪レベルです。
こんな状態で「僕ちゃんは良い子で、借金する人も被害者だから良い子だ。だから銀行は悪党だ。5年後は正義の勝利だ」な政策をやると、どうなるのか。
まず、<第一・二金融圏は「金融会社が低信用者ローンの損失額が大きくなることを懸念し、信用審査を大幅に強化したり、そもそも融資を拒絶することができるということだ」>となるでしょう。
貸付業者たちは、もっと致命的です。
<1・2金融圏の会社で延滞されたローンの債権を買って回収する貸し付け業界の危機感も大きい。消滅時効の延長が難しくなると、仕事そのものが減る直接的な影響を受けるからだ。
貸し付け業界の関係者は「消費者金融(貸付業者)は、現在、すべての金融機関が不良債権を処理する、いわばす金融の下水道の役割をしてきた。しかし、そんな債権がすべて無しになるなら、被害は想像を超えるだろう」、「消滅時効が完了する前に、どうしてもローンを回収するために、債務者の家財道具まですべて差し押さえたり競売にかけるなどの回収強度が、今よりもはるかに強まる可能性も高い」とした>
https://news.v.daum.net/v/20191015060058350
最低賃金を無理矢理引き上げて、文大統領は「所得主導成長政策」という話をしていましたが、所得主導なら何で借金を無しにする政策をやるのでしょうか。
「良い子」政策の恐ろしさ、もう一度炸裂するのでしょうか。「次の大統領」の時に。
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