韓国、中国・ロシアの制裁緩和決議案に大喜び(?)か

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中国とロシアが、対北朝鮮制裁を部分的に緩和する決議案を国連安全保障理事会に提出しました。採択される可能性はほとんど無いものの、大いに注目すべき事項があります。その決議案の中には、「南北鉄道連結事業」が含まれています。

韓国としては、本当に涙が出るほど嬉しいことでしょう。言うまでもなく、米国は反対しています。以下、2つの記事から、部分引用してみます。

<中国とロシアが、国連安全保障理事会に対北朝鮮制裁を一部緩和する内容の決議案を提出した。

 

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ロイター通信は16日、中国とロシアが北朝鮮の海産物、衣類などの輸出禁止を解除する内容の決議案草案を提出したと報じた。ロイターによれば、草案には、北朝鮮の労働者の送還廃止、南北間の鉄道∙道路プロジェクトなどを国連制裁対象から除くなどを要求する内容も盛り込まれているという。

この決議案が採択される可能性は高くないようだ。決議案が採択されるためには、常任理事国である米国、英国、フランス、ロシア、中国が拒否権を行使せず、15の安保理理事国のうち9票以上の同意を得なければならないからだ・・(ファイナンシャルニュース)>

https://news.v.daum.net/v/20191217095959709

 

<・・(※韓国)政府は困った立場である。鉄道・道路の連結が南北共同宣言の主な合意事項であるだけに、政府としては嬉しいことだが、アメリカは原則を固守するという頑固な態度を見せている。

外交部当局者は「北朝鮮の核問題関連で韓国は主要当事国である」とし「南北鉄道・道路の連結は、過去から関係省庁で話してきた内容だ」と説明した。安保理決議案に関連、中国・ロシアに韓国側の立場を伝えたと思われる

政府は、米国を含む安保理常任理事国と議論を続ける方針である。イ・ドフン韓半島平和交渉本部長も、スティーブビーガン対北朝鮮特別代表と、同日午後、空港まで一緒に移動しながら決議案についての意見を交わしたと把握されている・・(ニューシース)>

https://news.v.daum.net/v/20191217163534094

 

読んでみて、「違うだろう。静かに見守ればよかったものを」と思いました。ファイナンシャルニュースも指摘していますが、この決議案は採択されません。中国・ロシアも採択など期待していません。意見表明することで、米国陣営を牽制したにすぎません。

南北鉄道・道路連結をそこに入れたのは、韓国を「ともに米国を牽制してくれるコマ」として利用するためでしょう。今この時点で中国・ロシアが南北鉄道を言い出す理由は、他にはまったくありません。

なのに、早くもビーガン代表と空港まで行く車の中で「あのね、あのね、決議案のことだけどね」と言っていた・・それだけで大失敗です。昨日のMBC放送のあれも、多分この流れでしょうね。多分、ですけど。

それは、ま、韓国政府も、あまりにも久しぶりに「同じ意見」を耳にして、大喜びだったでしょうけど。

 

 

 

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