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本ブログでも紹介したことがありますが、ちゃんと韓国と連絡が出来たにもかかわらず、事実上、見捨てられ、北送された人たちがいます。韓国政府が「北朝鮮への個人観光なら、韓国政府の許可だけでできる」と言った、約1ヶ月後の出来事です。
その後、どうなったかはわかりませんが、脱北者たちは、「韓国行き」がという言葉が出てきた以上、彼らは100%処刑されるだろうと口を揃えています。特に、北朝鮮から逃げて捕まった人たちにも、「韓国に行こうとしたか、違うのか」で適用される刑罰が違う、とも。
韓国に行こうとした者、または韓国から北朝鮮へ送還された者には、「祖国反逆罪」が適用されると言います。北朝鮮において「韓国」という存在がどう認識されているのか、極端に表してくれる言葉かもしれません。ソウル新聞の記事から、部分引用します。
(ここから「続きを読む」の後になります)
・脱北民たちは、北朝鮮からの脱出に失敗して捕まって北送(北朝鮮に送られる)された場合、政治犯収容所に連れて行かれたり死刑を受ける可能性が非常に高いと伝えた。特に『韓国(に行こうとした)』と推定されたり、韓国に亡命の意思を明らかにした北朝鮮住民が強制送還された場合には、「100%殺されるだろう」と口をそろえた
・カン・ジソン(2016年脱北)氏は、「韓国に行こうとして送還されるのは、北朝鮮の憲法上の『祖国反逆罪』で死刑になる。本人だけでなく、連座制が適用され、他の家族も大きな被害を被る」と話した
・ハ・ソンウ(2017年脱北)氏は、「北朝鮮では韓国(南朝鮮)と言うと、敵と内通したという意味の敵線として、無条件に政治犯とされ、政治犯収容所に送られる。そこから生きては出られない」と憂慮した
・彼は「脱北当時、「絶対『韓国』という言葉を言ってはならない」と言われた。だから、韓国と関連した資料は、全部燃やし、もししっぱいしたら自分で自分の命を切る覚悟で韓国に来た」と脱北当時を回想した
・キム・ジウン(2002年脱北)氏は「内モンゴルや東南アジア(ベトナム、タイなど)で捕まっても、韓国に行こうとした者として分類され、厳しく処罰される」とし「北朝鮮では即決処刑制度がある。韓国で北朝鮮に送還されたら、裁判すら無しに死刑になる」と述べた
・北朝鮮の刑法は、脱北行為を「非法国境出入罪」と「祖国反逆罪」で区分して処罰している。韓国から北送された脱北民に適用される祖国反逆罪は、5年以下の懲役に処罰される非法国境出入罪とは異なり、「祖国を裏切って他の国に逃げたり投降、変節、秘密を漏洩した祖国反逆行為」をしたという理由で、少なくとも5年以上の労働教化刑から、最大で死刑に処すると規定している
https://news.v.daum.net/v/20191221130117771
こんな中、「韓国の同胞たちが観光に来るなら歓迎する」と話す金正恩氏もそうですが・・平和経済とか言っている文在寅大統領もまた、良い悪いの前に「虚しい」イメージしか湧きません。
こんな社会で暮らした北朝鮮の人たちにとって、韓国という存在は果たしてどんなものでしょうか。韓国が北朝鮮の人たちから「平和経済」のパートナーや、対等な連邦政府として認めてもらえるとは、とても思えません。
文大統領がそんなことを知らないはずはありませんが・・・知らないのか、知ってはいけないのか、それとも「あ、そうだ日本が悪い」ということにしたのか。よくわかりません。
最後に余談ですが、いまだ韓国側のネットでIHO関連ニュースがヒットしないのは、多少驚きです。私の検索のやり方が下手なだけかもしれませんが・・・
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