雑記

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アニメの「海外展開」が1兆円を超えたというニュースがありました。違法動画ばかりだったネットでも、ちゃんとお金が入るインフラが増え、動画DLも順調に増えつつある、とも。海外「展開」の範囲がどこからどこまでなのか分かりませんが、ソース記事では関連グッズの話が無いので、それらが含まれているかどうかも気になるところです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191216/k10012216261000.html

 

いまはこのように大きな市場が出来ている日本アニメですが、まだまだ欧米で日本のアニメのノーカット(現地でテレビ放送されたものではなく)版がDVDで発売されるのが珍しかった頃、詳しくどこソースだと言い切れない、「聞いた」だけの話です。

欧米で日本のアニメに英語字幕を入れるとき、「いただきます」をどうすればいいのかで結構論争があったそうです。なんで論争になったのかというと、適切な文章が思いつかないからです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

食事の前に言う「いただきます」の直訳できる言葉は、そうそうありません。英語圏でもぴったり当てはまる言葉は無く、韓国にも中国にも「ご飯だよ」「ご飯を食べよう」「よく食べます」という表現はあっても、日本語の「いただきます」をそのまま代替できる言葉はありません。キリスト教徒は食べる前に「今日の食糧に感謝します」とも言いますが、ある意味、それが一番似ている気もします。

字幕だと長く書くわけにもいかないし、とりあえず「いただく」わけだから「Take」を使えばいい気もしますが、そう簡単な話ではありません。実は英語圏では、「食べるわけだからeatだろう、常識的に」ということで、eatを文章に入れることから始めるわけです。でも、いざ食べる前に何かの形で「eat」を入れた文章を口にすることが多いのか?というと、そうでもありません。結局は「Let's eat」など、米国人が見てもどことなく不自然な英文が量産された、と聞きます。

いただくって、一般的には、食べ物に含まれた「命」や「関わった人たちの苦労」など、カロリーには変換できないその価値を「いただく」ものだと私は思っています。でも、だからって「Take your life」と書くと、さらに混乱しそうです。下手すればサムライが真剣勝負するシチュエーションにしか見えないでしょう。

 

さらに難しいのが、「どうも」や「どうぞ」です。「すみません」もそうですが。日本語に慣れていない人からすると、「曖昧過ぎる」ということになってしまいます。どうも何がどうだというのか、どうぞなにをどうしろというのか。済まないって何か?何で?考えてみれば、「明けましておめでとうございます」もそうです。明けましてって何がどう明けたというのか。韓国語だと「新しい年に福をいっぱいもらってくださう」と言います。かなり具体的です。でも、「明けましておめでとうございます」と言って困る人は誰もいません。

でも、実際それらの言葉を使いながら困ることは何もありません。人類学者エドワード・ホール氏は、日本語を「世界でもっとも文脈で分かる言葉」としました。詳しく言わなくても、文脈、または文化的に存在する「何か」がその曖昧さを補うというのです。ちなみに、もっとも文脈に依存しない(出来る限り具体的に表現する)のがドイツ語だそうです。

エドワード・ホール氏は日本語のように文脈に強く依存する言葉を使う文化圏は「感情的」で、そうでない言語圏は「論理的」としましたが、私は、多分これは翻訳上の問題もあって、こんな表現になったのではないか、と思っています。感情的というより「情緒的」と言うべきでしょう。

 

そこでパッと思いつくことは、「行間を読む」という表現です。韓国では「隠れた意味を見つける」と言いますが、それだと何かの暗号を解くときと同じ表現になってしまうため、「行間を読む」の直訳にはなれません。英語でも似たような表現は見た記憶がありません

長い文章だけでなく、一つ一つの日本語の中には、「行間を読む」が当たり前になっているのでしょう。そういう言語圏が出来上がった日本という文化圏もまた、「行間を読む」で構成されているでしょう。街もそうでありましょう。今までは目や耳に入る情報をメインにしてきましたが、もう少し街の行間が読めるようになりたい、と思う1月1日のシンシアリーでした。今日はぐーたらしていましたが、明日はまた街に出かけてみます。

 

 

 

 

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