健康な社会と言われましても

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東京大学の木宮正史教授が書いた「反日種族主義」に関するコラムがあったので、紹介します。オチというか、私見はあとに書くとして、まずソウル新聞の記事からの部分引用です。

<・・この本は、政治的な宣言、それ以上でも以下でもない。韓日関係を真剣に扱ったというよりは、自分たちが嫌いな勢力の対日観を、進歩(※左派)政権批判の道具として利用したに過ぎない。この本では、どのような韓日関係を視覚化するのか悩みに満ちた知的格闘の姿も見られない。

「韓国社会はなぜこれほど非合理な反日が多いのか」という疑問を持った日本人には、日本の責任ではなく、韓国に内在する問題であると主張するこの本は、日本人に日本の責任を免罪してくれる気持ちいいものかもしれない。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

一言で、この本は、韓国内の権力闘争の産物に過ぎない。韓国人は嘘つきだとする自虐史観を韓国正統保守勢力が支持するはずがない。日本社会は極端な議論を「消費」するのではなく、このような対日観が韓国内でごく少数に過ぎないという事実を悟らなければならない。そして、なぜこのような意見がごく少数であるのか、その理由は、日本自らの責任としなければならない。

この本を「いよいよ韓国で出てきたしっかりとした歴史書」と褒め称える日本の一部の論壇の姿勢が心配だ。くだらない嫌韓論が書店にあふれ、TVで日本礼賛があふれる日本社会と比較すると、このような自国批判の本が注目されて読まれる韓国社会のほうが、ずっと健康なのかもしれない。>

https://news.v.daum.net/v/20200129050831412

 

木宮教授の意見を全否定するつもりはありません。私も「今、韓国で起こっていること」で、韓国社会の反日批判は「反日批判ではなく、実は政府批判」とする趣旨を述べたことがあります。そして、引用した部分にはありませんが、教授は「韓国人は日本を『悪』と決めつける傾向がある」としています。私は、恥韓論の頃からこの「善悪論もどきの歪んだ上下関係」をずっと書いてきました。そんな私が、教授の意見に反対する理由などどこにもありません。

ですが、矛盾が目立ちます。「このような自国批判の本(反日種族主義)が注目されて読まれる韓国社会のほうが、ずっと健康なのかもしれない」という結論の部分です。失礼ながら、「それでも韓国が日本より良いと書かないといけない」とする何かのスイッチでも入ったのではないか、と思われる結論です。

 

教授は本書を「政治的な宣言にすぎない」としているから、繋げて見ると、『自分たちが嫌いな勢力の観点を、政権批判の道具として利用した、政治宣言にすぎない自国批判の本が注目され読まれる社会が、健康だ』という文章が成立します。私のオリジナル文章ではありません。教授が言ったことをつなぎ合わせただけです。

それのどこが健康なのかはともかく、政権批判の本なら、日本にも山ほどあるじゃないですか。自国礼賛の本が韓国で溢れているのと同じです。韓国で生まれ育ちながら、『優秀な韓国民族』といったい何度言われたことか。

個人的に、「反日種族主義」は学者の研究成果として評価されるべき本だと思っています。そう、日本語版発売に、本ブログもほんの少しながら力になった、あの「ニューコリア」のように。

 

 

※『万円』など、最近のエントリーからいくつか誤字を修正しました(涙

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