「協議体」に日本側は反応せず、ムン・ヒサン案は日韓両方から言及すら無し

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「進展なし」で終わった昨日の日韓局長級対話。日韓両方が今まで話していたことを繰り返し、それで終わりでした。強いて言うなら、去年のものが「一部・完」なら、昨日のは「一部のあらすじ」を書いてその後にすぐ「二部・完」となったわけです。

この形式的な協議がいつまで続くのかはともかく、その内容が少しだけ具体的になってきたので、気になる部分をお伝えします。いわゆる「協議体構成」の件と、国会議長ムン・ヒサン氏の「ムンヒサン案」について、です。前者は韓国政府が「日本側への提案の1つにする」と認める発言をしているし、後者は、韓国の一部のマスコミが「日本が肯定的に評価している」としています。もっとも気になる現金化の話は、外交部長官カン・ギョンファ氏が別の場所でこれからの展開を示唆しているし、昨日エントリーしたので、今日は省略します。

結論から書きますと、協議体には日本側はこれといった反応を示さず、ムンヒサン案は日韓両方から言及すら無かった、とのことです。

 

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<・・先月ムン・ジェイン大統領が参加意思を直接明らかにした共同協議体については、「私たち(韓国)側が、しれについての言及を日本側にした。疎通チャンネルにする必要があると伝えた」と言う。日本はこれに対して、基本的な立場を明らかにしただけだとも。

韓日共同協議体は、先月、強制動員被害者の訴訟代理人団と強制動員被害者の訴訟支援団、日本の市民団体などが提案した構想で、韓日政界、財界、学界などが共同協議体を創設して、問題を解決していこうという構想だ。

昨年12月に強制徴用問題を解決するために提案された、いわゆる「ムン・ヒサン案」については、この日は「言及がなかった」と言う。韓国・日本企業の自発的寄付金(1 + 1)と両国民の寄付(α)を加え、「記憶・和解・未来財団」を設立して強制徴用被害者に慰謝料を支給する構想で、代替案として注目された。しかし、その後、この案に対する韓国内の否定的な世論と国会の混乱などで法案処理が行われなかった・・>

https://news.v.daum.net/v/20200206190603244

 

おかしいですね。後者については、韓国の一部の記事では「安倍総理が、ムン・ヒサン案なら受け入れてもいいと側近に話した」とする内容まで載っていましたが・・なんで両方、何も言わなかったのでしょうね(棒

そもそも、菅官房長官が「興味ない」とした協議体の話が出てきた時点で、新しい何かはまったく無かったわけです。これでは、三部もまた「二部のあらずし」の後にすぐ「完」が来そうです。いや、そういえば、前には「次回は、出来る限り早い時期に」という話があったけど、今回はそれすら無かったような・・・気のせいでしょうか。

 

 

 

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