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ハリス大使が「(南北協力事業とかは)韓米ワーキンググループ会議を介したほうがいい」と話したこと、覚えておられますか。韓国ではこの発言で、「ハリスは朝鮮総督だ」と大騒ぎになりました。
本ブログでも指摘しましたが、この「朝鮮総督」は北朝鮮が先に使った表現で、その後に韓国の市民団体や国会議員もそのまま使うようになりました。じゃ、朝鮮総督「府」はどこ?かというと、それが韓米ワーキンググループ会議です。北朝鮮は韓米ワーキンググループ会議を「朝鮮総督府だ」としながら非難してきました。
じゃ、韓米ワーキンググループ会議ってなんだ?といいますと、「南北関係(対北朝鮮制裁なども含めて)のための韓米の包括的な議論」を進めるために作られた協議体です。そういう目的なら数十年前に出来ていてもおかしくないですが、なぜか文在寅政府になってから(2018年10月)作られました。
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韓国側で韓米ワーキンググループ会議について調べてみると、「韓国側が提案して作られた」という説明が目立ちます。しかし、なぜか2018年になって作られたこと、そしてムン2号(ムン・ジョンイン大統領外交安保特別補佐官)が「韓米ワーキンググループ会議は、基本的に、韓国の考えを米国側に言いつけるためのもの」と文句を言ったことから考えても、韓国側が提案して作られたとはとても思えません。米国側が文政府の北朝鮮関連政策を制御するために作ったものだと見ていいでしょう。
ですが、北朝鮮がこの韓米ワーキンググループ会議を非難すると、韓国政府は「韓米ワーキンググループ会議という題をやめて、非公開にする」と決めました。ここからは朝鮮日報の記事を部分引用してみます。
<・・(※韓国)政府の情報筋は、「米国と対北朝鮮事業を議論するために、韓米ワーキンググループ会議自体は続行するが、この会議を非難する北朝鮮を考慮し『韓米ワーキンググループ』という『看板』を外し、会議を非公開にすることにした」と語った。北朝鮮は最近、何度も「韓米実務チーム(ワーキンググループ)は、新朝鮮総督府」とし「青瓦台がこれを作ったのは、最大のミス」と非難してきた・・
・・政府は、近いうちにソウルで開かれる対北朝鮮制裁関連ワーキンググループ会議を徹底的に隠している。外交筋によると、イ・ドンリョル外交平和外交企画団長とアレックス・ウォン米国務省次官補は今月、ソウルで会って個人観光など南北協力関連制裁問題について議論する予定である。ところが、この会議を既存のように「韓米ワーキンググループ」と呼ばず、会議の開催も明らかにしていない。外交部は昨年まではワーキンググループ会議が開催されるという事実を公式に予告し、会議の結果についてのプレスリリースも出した。しかし、今後は開催するかどうかも、会議の結果も、すべて秘密にするというのだ・・>
https://news.v.daum.net/v/20200206030543934
で、今日が、その韓米ワーキンググループ会議の開催日です。でも、個人観光などで韓米の間の意見の差が大きく、これといった進展は期待できそうにないという意見が多いようです。
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