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1つ前のエントリーでも似たような反応を紹介しましたが、コロナ19(新型肺炎)が、韓国社会に深く根付いている「地域感情」を焚き付けています。
実はつい最近、政府の報道資料に『テグ(大邱)コロナ』という言葉が載っていて、騒ぎになったことがあります。本文はちゃんと「大邱・慶尚北道地域のコロナ19~」と書いてあるものの、見出しの大きな字で『テグコロナ19対応~』と書いてあって、未来統合党(自由韓国党)及び慶尚北道の道知事、テグ市長が政府側に強い不満を顕にしました。なんでそんな表現を使うのか、と。
慶尚北道もそうですが、特に大邱地域は、韓国でも保守右派支持がもっとも強い地域でもあります。現文政権とはどうしても仲が悪く、そういう感情的な問題もあったものの、報道資料の件は、大事にはなりませんでした。
ですが、今日、なんと政府が『大邱・慶尚北道を封鎖する』と発表しました。当然ですが、実際に封鎖などはされていません。同じく自治体側は強い抗議しています。
(ここから「続きを読む」の後になります)
以下、なんと左派支持で有名なハンギョレ新聞が、この件で政府・与党を強く批判しています。以下、ハンギョレ新聞の記事から部分引用します。
<共に民主党がコロナ19対処のための党政青会議を終えた後、確診者が爆発的に増加する大邱・慶北地域に「最大限の封鎖政策を施行する」と明らかにし、一歩遅れて表現を訂正する騒動を起こした。ホン・イクピョ首席スポークスマンは最初のブリーフィング後、「地域出入り封鎖ではなく、防疫網を強化するという意味」と説明したが、動揺と不安の拡散を防ぐために単語一つ表現一つに注意する必要があるにもかかわらず、与党指導部の言動は安易過ぎた。
ホン首席チーフスポークスマンは25日午前、民主党の中央弊社で党政庁協議会が終わった後、記者たちと会って、「大邱・慶北を特別管理地域に指定して、通常の遮断措置を超える最大限の封鎖措置を施行し、コロナ19の拡散を遮断することにした」と述べた。記者が「封鎖政策とは具体的にどのような意味なのか」と尋ねると、「移動とかそんなことに対し、一定の行政力の活用を検討中である」と答えた。大邱・慶北地域を、中国の武漢市のように、出入りを封鎖して、市民の移動を制限するという趣旨と思われてもおかしくない内容だったのだ・・>
https://news.v.daum.net/v/20200225194602598
その10分後に、大統領府は記者たちにメール送って「あ、防疫上の封鎖(感染が広がらないように防疫を徹底する)のことです」と説明したものの、該当地域の市民や自治体が強く抗議している、とのことです。
まさか総選挙が近いこの時点でわざとこんな嫌がらせをしたはずは無いですが・・いや、だからこそやったのかな・・・?
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