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率直に言って、専門分野でもないし(役に立つ情報を提供できる自信が無い)、ブログで展開したい持論とも関係ないので、新型肺炎関連のエントリーは書きたくないと思っています。でも、韓国側のニュースが本当に「他に無い」と言ってもいいほど新型肺炎だけで、結局はまたコロナ19関連内容になりました。もし明日もこうなら、更新を少し休もうかなとも思っているところです。
ソウルのミョンソン(明声)教会をご存知ですか。一部日本側のネットでは名声とか明星とかに訳されますが、実は「明声(ミョンソン)」です。どうでもいいけど。韓国には大型教会と呼ばれるメガチャーチがいくつもありますが、その中でも明声教会は最大手と呼ばれています。
前に私が通っていた教会は、「主の日(日曜日)に信徒が少なくとも1万人は集まる」と言われていました。1万人以上が同じ時間に1か所に集まるという意味ではなく、数回(3~4時間に1回)に渡って礼拝を捧げます。それでも、礼拝時間になると教会の周辺は大騒ぎになります。駐車問題はもちろんのこと、教会の周りには信徒でいっぱいになって、率直に言って歩くことすらままならなくなります。人が集まりすぎで、当然、苦情も多いですが、教会周辺の店からすると、教会のおかげで商売が成立するという側面もあります。
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今回、ミョンソン教会の副牧師の一人が、新型肺炎感染者と分かりました。約2000人が集まる礼拝をはじめ、数回に渡って各種礼拝や教会の行事に参加したそうですが、明声教会の方は、どうやら率直に言わず、嘘をついていたようです。「朝早い時間帯の礼拝(信徒の数が相対的に少ない)に参席しただけ」、と。教会が嘘を付くとは、なんという世紀末でしょう。
そもそも、『副牧師』と呼ばれている時点で・・自分で率直に言うことは出来なかったでしょう。プロテスタントには、聖職者に階級というものはありません。牧師は誰もが牧師であり、「副牧師」というものは、本当は存在しません。教会が企業のようになり、教会内部で勝手に階級が発生し、副牧師と呼ばれる牧師たちもいるだけです。副牧師は、その教会の社員みたいなものです。神様が「嘘の証言をしてはいけません」と教えても、教会が「嘘をつけ」と言うと、嘘に加担するしかないわけでして。
明声教会近くでは、早くも「教会の人たちが、嘘をついて被害を縮小しようとしているのではないか」という不安が広がっているそうです。なにせ、明声教会の信徒数はなんと8万人。まわりは「明声街」と呼ばれるほど、ほとんどの住民が信徒です。というか、信徒にならないと、教会の周辺で店なんかできません。「今日のランチ、どうせなら、うちの教会の信徒の店に行こうよ」なパターンになりやすいからです。
以下、マネートゥデーの記事から部分引用します。
<・・教会と区役所の防疫が急速に進んでいるが、コロナ19に対する住民の不安は相変わらずだった。明声教会の規模が大きいうえに、近くの住民の大部分が明声教会の信徒だからだ。教会の近くの住民チョ(32)氏は「この街は、明声街と呼ばれるほど、住民の大部分が信徒であり、心配だ」とし「区庁長(※区長)も明声教会の信徒だと分かっている。確診者の動線もきちんと公開しないなど、教会を庇うのではないかという話もあり、不安だ」と話した・・>
https://news.v.daum.net/v/20200226154414333
ある企業が苦しくなって、工場を止めると、その工場周辺の街は致命的なダメージを受けます。韓国では教会というのも、実はその街の経済を支配するインフラでもあります。それ自体を悪く言うつもりはありませんが、教会がここまで「企業」ごっこをやっていいのだろうか・・と、昔々キリスト教徒だった頃のかすかな記憶とともに、残念であります。というか、嘘はダメでしょう。嘘を付くから、肝心なときに「あいつらなら絶対ウソをつく」と恐れられるわけです。少なくとも、教会が目指すべき姿ではないでしょう。
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