邪気自爆バンマルガー

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昔のロボットアニメっぽい題にしてみました。

「なんでバンマルなんだよ(왜 반말이냐)」。韓国人が、相手の言い方を理由に喧嘩を始めるとき、よくつかうフレーズです。

イエス漁師つってんだろうがエントリー(何だそれは)」と、「身分ビーム乱れ打ち」エントリー(だから何だそれは)」にて、相手を見下す論調を『タメ口』と訳するのは、文脈的に内容的に違うのではないか、というコメントがいくつかありました。それは確かにそのとおりです。

頭痛い文法的な話はまた別にして、韓国語には、基本的に『尊待(相手を上げる)』語と『下待(相手を下げる)』語、そしてその真ん中の、尊でも下でもない、強いて言うなら平待語といえるものが存在しました。それを、「半」の字を使って、「半の言葉」、すなわち『バン(半)マル(言)』と言います。

バンマルは、日本語に直訳するのは容易ではありませんが、一応、対等な仲で使う言葉、例えば友だちの間で使うものだから、「タメ口」がもっとも適切だと思われます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

なぜ「思われる」なのかというと、ほとんど無くなったからです。以下、かなり意訳になりますが、もともとはこんなパターンでした。

尊待の場合はハセヨ(하세요)またはハシプシオ(하십시오)となります。ハセヨは日本語の「しなさい」、ハシプシオは「なされ」ですが、ニュアンス的または実用的に「してください」あたりが適訳でしょう。

バンマルの場合は、へ(해)またはハゲ(하게)です。

明らかに下待の場合は、ヘラ(해라)になります。日本語で言う「しろ」です。

問題なのは、このバンマルが、対等な仲で使うこともできなくはないけど、下待の意味も併せ持っている点です。

例えば、口では「ヘラ(下待)」ではなく「へ(バンマル)」と言っているのに、明らかに相手を見下す態度で「へ」と言うと、相手はそれを「平」「対等」と受け止めるのでしょうか。違うでしょう。

簡単に言うと、言葉そのものには善悪など無くても、人がその使い方をどう決めるかによって、言葉は良い意味にも悪い意味にもなります。「人」がその言葉に悪い意味を込めて使うから、「平」のために使われていた言葉たちが、いつのまにか「下」のためのものに変わってしまったのです。

バンマルも下待語も、「尊待語でないものは『下待』とひとくくりにしてもいいだろう?」といの社会風潮があったのかもしれません。韓国社会は、何もかも極端に対立する二つの集団に分かれ、中道は不要とされる特徴を持っていますが、言語とて例外ではなかったわけです。いや、そういう社会になると、結局は誰でもその下待に含まれてしまうだけだと思いますけど・・

 

よって、いまの韓国では、バンマルというのは、「対等な立場の人同士で使う言葉」という意味もあるにはありますが、基本的には「尊待しない言葉」すなわち下待する言葉、という扱いになっています。一つ前のエントリーで大学教授がバンマルと下待語を同じ意味で使っているのも、そのためです。

前のエントリーは、あえてタメ口のままにしておきます。でも、これから似たような内容のエントリーがあったら、普通に韓国語のまま相応の説明とともに「尊待」と「下待」にわけようかと思っています。日本語が出来て、よかったです。そうでないと、私はいつまでもこんな内容に気づかないでいたことでしょう。

 

 

 

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