韓国の言う「透明性」とは

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韓国では、コロナ19確診者の動線(どこへ行ったのか、など)をネットで公開しています。店なども、実名で公開されます。ただでさえ難しい時期なのに、店およびその周辺からすると、大きな被害となります。それに、ネット社会でこんなことをすると、「確診者」が誰なのか、すぐ特定されてしまいます。

実際、「確診者の勤務先が何故公開されていないのか」「居住地を公開しないと意味が無い」などで苦情を入れるのはもちろん、「ナンバー◯の確診者は、~~にある~~に勤務している」などと特定して個人情報をネットに載せる行為が、相次いで起きています。中には、「確診者番号◯◯は、きっと不倫している。こんな時間にこんなところにいたのが証拠だ」など、ただ弄ぶだけの情報まで、広がっています。済州では、公務員が確定診療者の実名を公開して問題になったりもしました。

こんな中、ついに、韓国の人権委員会が、政府側に「いまのやり方は間違っている」と言い出しました。

 

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<・・国家人権委員会は9日チェ・ヨンエ人権委員長名義の声明を出し、「政府と地方自治体が確定患者の移動経路を示す過程で、私生活情報が必要以上に露出される事例が発生していることについて懸念を表する」と述べた。

現在確定者の移動経路公開は「感染症の予防及び管理に関する法律」(感染症予防法)に基づいている。危機警報が発令されると、感染症の患者の移動経路と移動手段、診療医療機関、接触者の状況を国民の感染症の予防のために公開しなければならないという理由からだ。

 

疾病管理本部と地方自治団体は、確定患者の日付と時間帯別に移動した経路や場所をインターネットやメディアの報道で公開している。

しかし、コロナ19感染者の動線が公開されるたびに、オンラインを中心に「売◯施設に出入りしている」「不倫している」などの、根拠のない推測が相次いだ。私生活が過多に露出されている副作用だとの指摘が相次いでいる・・>

https://news.v.daum.net/v/20200310081827786

 

必要なのは、その動線上の場所の防疫がどうなっているのかですが、そんな内容はあまり公開されてない、とも。また、このオンライン上での「2次被害」は、疑わしい症状の人たちが検査を忌避する理由にもなっている、とのことです。

日本が韓国からの入国制限措置を取ったとき、韓国政府は「透明性」を主張しました。韓国は透明に情報を公開している。日本のように隠してなどいない、と。多分、その透明性ってやつが、この情報公開なのでしょう。そして今日、ほかでもない、韓国の国家機関である国家人権委員会が、『いまのやり方は間違っている』と主張したわけです。

 

 

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