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韓国はいま、マスク配給制(!)を実施し、それでもなおマスクがちゃんと買えない状態が続いています。配給制というのは、マスクメーカーがまず政府側に供給しないといけないので、配給制でダメだということは、それは本当にどうしようもないという意味になります。この件で、中央日報が、文政府を「無能で卑怯だ」とし、「そもそも、市場経済が分かっていない」という論評を載せました。単に配給制そのものを批判するものではなく、『簡単に割り出せる数字も国家政策に適用できない』というのです。
以下、まとめてみます。
・(韓国の)マスク騒ぎにはいくつかの理由がある。1つ目は、政府の無能だ。韓国の人口は約5200万、マスク生産はフル稼働で1週間で7000万枚だ。元から十分な供給などできる状態ではなかったのだ
(ここから「続きを読む」の後になります)
・こんな簡単な数字を、国家貿易システムに適用していない。国の経済の資源を把握することこそが経済運用の基本で実力である。現政府にはそんなものが無かった
・2つ目、文政府は卑怯だ。政府は、最初からこのどうしようもない問題を、国民に知らせるべきだった。しかし、マスク需要供給バランスに問題が発生すると、政府は「健康な人はマスクはしなくていいです」と言い出した。しかし、その後に配給制を言い出した。しかし、当然、政府の「全国民1週間に2枚ずつ」配給は不可能だった。すると、大統領府は「国民はもっと相手に配慮すべきだ」と言った
・3つ目、政府は現場を知らない。政府は、マスク配給制で代理購買(本人以外の人が買うこと)を厳格に禁じた。体が不自由な人から子供まで、自分で数時間も並ばなければならなくなったのだ。結局、大統領が「代理購買を拡大しよう」と言葉を変え、いまから対策を講じている
・これは、官僚たちの問題のようにも見えるが、現政権が市場経済を理解できないでいるのがもっとも問題だ。マスク大乱の本質は、需要に比べて供給が足りないだけのものだ。現政権は、需要も知らず、供給も知らない
・供給不足の問題に、政府は「公的販売」を義務化し、公的販売のための比重を高めるよう、市場に介入した。マスクメーカーが自主的に供給を増やすことができるよう、果敢にインセンティブを与えるという発想はしなかった。利益が生じるなら、自らお金を使って材料と設備を調達する企業の本能を、まったく尊重しなかったのだ
・マスク大乱を招いた政府の無能は、需要と供給、価格を統制出来るという現政府の無知なる拘りと繋がっている。自営業者の崩壊など、経済の実情の根と同じく、反市場的な認識そのものが問題なのだ
https://news.v.daum.net/v/20200310002740992
確かに、マスク配給制は、「最低賃金を上げればいい」という単純な発想と同じだと言えるかもしれません。個人的に、文大統領は「反・市場」的というより、「嫌・市場」的、すなわち市場経済そのものが「嫌い」のように見えます。似たような表現ですが、ニュアンス的に。
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