ユートピア的盲信

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あまりソースとして引用しない・・というか、そもそもあまり読まないサイトですが、経済関連をメインとするネットメディア「AU(アユ)経済」の記事です。まず、部分引用してみます。

<「4月15日の総選挙は、韓日戦だ」というポスターを見るたびに、恥ずかしいことこの上ない。このポスターを作った人たちの信念、すなわち「大韓民国は解放以後親日派清算に失敗したため、親日保守既得権層が70年以上独占してきた国だ」という盲目的信念を目の前にするような気持ちになるからだ・・

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・・韓国経済が産業化を経て製造及び重化学中心に再編され、その過程で生まれた新興資本家たちは、以前の既得権とは明らかに違う存在だった。にもかかわらず、現保守勢力と資本家を全部「親日派」とひとくくりにし、彼らを一掃しなければならないと声を高める人たちを見ると、歴史の流れを知らないか、知っていても知らないふりをしているか、そのいずれかとしか思えない・・

 

・・いわゆる「土着倭寇」という仮想の敵を作らないと、どんな政治的定立もできない進歩集団(※左派思想家たちのこと)の今の世の中を見ていると、過去の「パルゲンイ(赤、共産主義者)」たる恐怖で独裁を正当化していた軍事政権がオーバーラップする。この「恐怖戦略」は、理念と民族という道具が違うだけで、実は被害意識と恨みの感情を組み込んだ「色分け論争」という点で、同じだ。左派の民族主義も、いつでもファシズムになる危険がある。

「親日保守」という実体のない幽霊は、まだ韓国社会に漂っている。特定の集団を完全に一掃しなければならないという信念が、この社会を支配している。自民族中心主義で固く団結した政治的修辞は、一時的な自己満足以外に何も与えてくれないというのに。

さらに、国民の代表者を選出する選挙にてこのような「親日レッテル貼り」が横行するのは、国益にも助けにならないだけでなく、社会を黒と白に分ける政治文化を固着させてしまう。 「親日保守」など無い。「親日保守を一掃すれば良い世の中になる」というユートピア的盲信があるだけなのだ・・>

http://www.areyou.co.kr/news/articleView.html?idxno=55363

 

少年漫画みたいなセリフにしてみると、『あの時、私にもっと力があったなら』という考え方。これはとても大事です。日常でなら、『私が何かやったなら、少しは結果が良くなったかもしれない』とする類の考えは、肯定的発展につながるものだと信じます。でも、そう思う人が、韓国にはそういません。圧倒的に多いのは、『あの時、◯◯さえ無かったなら、全てがうまく行っていた』です。恨(ハン)です。反日は言うまでもなく、大統領の弾劾まで、よく姿を表します。でも、何一つ肯定的なものを残すことは出来ません。

本記事で言う『ユートピア的盲信』というのも、同じものでありましょう。ユートピアなど存在しません。完璧な世界は存在しません。なぜなら、完璧な人なんかいないからです。その問題を補うために何をどう思うのか。その考えを表すためにその社会に古くから存在する言葉が、『和』な国もあるし、『恨』な国もあります。

 

 

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