「大統領府の選挙介入」「チョ・グク氏家族の不正」で起訴された3人が当選

ブログ表示に何か不具合があった場合、リロード、またはここをクリックしてください

 

さて、総選挙で大勝利した共に民主党。真っ先に国会で取りかかる事案は、どんなものでしょうか。個人的に、「高位公職者犯罪捜査処」ではないだろうか、と思っています。

この件について、まず今回の総選挙で、「ある3人」の当選に注目する必要があります。蔚山(ウルサン)市長選挙に大統領府が介入した、という件があります。警察が、選挙前に、急に保守派候補の側近に対する捜査を始めました。それが、大統領府による「指示(下命)」によるものだった・・そういう内容です。

その被疑者として捜査中だった二人が、なんと、今回の選挙で当選しました。チョ・グク氏関連で捜査中だった人も、当選しました。3人は、口を揃えて「検察総長をぶっ潰す」と言っています。

以下、中央日報の記事から部分引用します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<「検察も苦しくなったものです。事件の捜査中に、このような敵(※政権と検察の対立)は一度もなかった。与党が国会権力まで掌握し、私たちにできることは、心配するだけです」

総選挙の結果が与党圧勝だった16日、ある地検長が話した心境である。ユン・ソクヨル検察総長の状況は四面楚歌、前途は茨の道である。チョ・グクの家族の不正捜査で青瓦台・与党と対立したユン総長は、大統領府の蔚山(ウルサン)市長下命捜査・選挙介入疑惑捜査で嫌われ者となった。チュ・ミエ法務部長官が前進配置した検事長級の幹部たち包囲されている。総選挙を控えては妻と義母(その奥さんのお母さん)の不正が相次いで暴露され、最側近とされる検事長が、いわゆる「検察と言論の癒着」疑惑と報道された。※その「言論」というのがチャンネルAです※

 

最大の関心事は、総選挙期間中に暫定的に中断されていた選挙介入事件の捜査だ。総選挙前にこの事件で13人を起訴したものの、その中からファン・ウンハ前蔚山地方警察庁長、ハン・ビョンド前青瓦台政務首席が与党候補として総選挙に出馬し、当選した。

チョ・グク前法務部長官の娘に虚偽インターン活動証明書を作成した件に関与した疑いで起訴されたチェ・ガンウク前公職規律秘書官も、開かれた民主党の比例代表で当選した。被疑者三人の身分が国会議員に変わったのだ。彼らが国会に入ると高位公職者犯罪捜査処に力を与えて、検察の骨抜きに集中するだろうと思われる・・>

https://news.v.daum.net/v/20200417000539947

 

前にも本ブログで取り上げたことがありますが、高位公職者犯罪捜査処が出来ると、検察が高位公職者の不正を捜査する前には「事前に高位公職者犯罪捜査処に通報しないといけない」ことになります。問題は、その情報が大統領府と共有される恐れがあること。その高位公職者犯罪捜査処が出来ると(※まだ出来ていません)、真っ先に『叩き潰す』対象が検察総長である、と言われています。

上下の入れ替わり、上は下を潰すのを当然とし、下は上を引きずり下ろすのを当然とする。いつもの韓国社会・・そんな気がします。『国会議員に当選したから検察総長を潰す』という話が、いとも簡単に出てきて、むしろ与党支持者たちに歓迎される、そういうところも、また。

とはいえ、高位公職者犯罪捜査処も、もし(相当後に)保守政権が出来れば、そのときには保守派を守る要になるでしょう。

 

 

 

 著書関連のお知らせ ♨

本ブログの拙書のリンク(基本アマゾンリンクになります)は、アフィではありません。目次など紹介のつもりで載せていますので、よかったらお読みください。

・新刊「なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか(新書版)」が2020年3月1日発売です!借りたお金を返さない心理が、今の日韓関係とそっくりである点を考察してみました。

・新刊「文在寅政権の末路」が、2019年12月27日から発売中です(アマゾン発売日基準)!文在寅政権の現状は何なのか、どこへ向かっているのか、あくまで「私」という微力な一人の観点ではあるものの、日本の皆さんに紹介したいと思っている文在寅政権関連の話を、自分自身に率直に書きました。

・他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog