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韓国人に「両班ってどういうイメージ?」と聞くと、2つの返事しか返ってきません。「偉そうにする人(否定派)」と、「品格がある人(肯定派)」です。ですが、実はこの2つの返事、どちらも正解かもしれません。なぜなら、同じだからです。
話は変わりますが・・韓国の場合、移住労働者(合法的に滞在している外国人)も各種支援金から除外されています。一部の自治体が、永住権所有者または配偶者などに限定して支援対象にしているだけです。
その件に対する記事ですが・・またもや「格(今度は『品格』)」の話が出てきました。さすがにインパクトの側面で『国格!列強!親指ビシッ!』記事にはまだまだ及びませんが(笑)、同じく「この人たち、一体何のために防疫をしているのだろう」な気がして、エントリーしてみます。以下、ニュース1の記事からの部分引用です。
(ここから「続きを読む」の後になります)
<・・新型コロナウイルス感染症(コロナ19)余波の中で、静かに、確実に苦しんでいる集団がある。外国人移住労働者である。
コロナ19拡散初期には、緊急災害メッセージや防疫上の注意案内を読むことができない困難を経験した。マスク支給からも疎外された。最近では、各地方自治体がコロナ19と関連して支給する支援金からも疎外されている(※別ソースですが、政府支援からも外国人は排除されているようです)。
製造業の現場と農村などで韓国人が忌避する仕事を埋める形で地域経済を回し、納税の義務も果たしてきた人々の心には、コロナ19以前から続いてきた差別に続きもう一度の傷が生じつつある。
社会からの疎外感とコロナ19による雇用寒波と生計を心配しないといけないだけでなく、外国人移住労働者の集団感染も懸念されている。
移住労働者を支援する活動家たちは、このような国家的冷遇がコロナ19に見事に対処したという「防疫模範国」の品格を傷つけることもありえると指摘した。コロナ19対応で好評を受けたシンガポールでも、最近の移住労働者の生活施設での集団感染が発生したことがあり、韓国でもこのようなことが起こるかもしれないというものである・・>
https://news.v.daum.net/v/20200426060305483
この場合、品格を言い出した人よりも、「そこで『品格』を持ち出さないと、自分の意見に説得力をもたせることができない」という現状そのものがおかしいというべきでしょう。
韓国社会を支配する処世術の一つに、「阿付(アブ、おもねること)」というものがあります。下が上を動かす方法は、2つしかありません。木っ端微塵にして引きずり下ろすか、または阿付するか。何かを要求するとき、「これは間違っている」と言うのではなく、「あなたは凄い。だからこれぐらい出来るはずだ」と言う、そういうことです。言い換えれば、『韓国社会がもっとも喜ぶ言葉を選ぶ』という処世術で出てきた単語が、「品格」である・・と。
国格と書いたときとは、またニュアンスが少し違う気もします。このエントリー書きながら、前に書いた『誰もが両班になりたがっている』というエントリーを思い出しました。両班の7~8割は不良品だ、という内容でした。だから、最初に両班の話を書きました。
品格・・というか、韓国人が思っている「格」ってなんだろう?とも思ってみます。韓国人の私が「?」を付けるのもなんですが、率直に言って全然分かりません。
この記事の「品格」に限って考えるなら、それは、「下の人が、『私は下です』と認めること」ではないでしょうか。だって、ほら、移住労働者のために働いている運動家が、自ら、「あなたの品格を守るためでもあるのです」と認めているではありませんか。
問題は、そんな韓国社会でも、ウィルスだけは人の上下を問わないということですが。
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