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ちょうど二日前、会計帳簿から22億ウォンが消えたというエントリーに、こう書いたことがあります。『韓国の慰安婦たる概念に何か根本的な影響を及ぼすことは無いと思っています。正義記憶連帯がダメージを食らっても、他の団体が代わりをするでしょうから。ただ、今回の騒ぎの結果が気になるのも事実です。どこまで問題提起することができるのか。韓国社会においてイ・ヨンスの扱いはどうなるのか、なども含めて』。
その結果は、やはり何も期待できないというものでした。
もう随分前から書いてきた内容ですし、最近での拙著でも同じ趣旨を何とも書きましたが・・韓国の保守側の記事は、パッと見ると「反日政策に反対している」ように見えるものもあります。しかし、実は反日ではなく『左派』を批判するためのもので、根は同じく反日です。
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最近の慰安婦団体関連の騒ぎも、同じ流れになっています。明らかに前挺対協理事長ユン・ミヒャン氏や挺対協(正義記憶連帯)を批判しているものではありますが、記事そのものは「可愛そうな慰安婦を悪いユンミヒャンが利用してお金稼ぎをしちゃった。ああ悲しい(チラチラ」とする、政権批判のものにすぎません。実際、与党側はユン氏を必死に擁護しています。
最初は一部のメディアが『イ・ヨンスが慰安婦ではないとするような発言もあった』と書くなど、微妙だけどこれからの展開に期待できる部分もありましたが、最近はそんな書き方も消えました。
そんな記事を、一つ紹介します。朝鮮日報です。
<・・挺対協常任代表、そして正義記憶連帯の理事長だったユン・ミヒャン共に市民党当選者が、本人名義の個人口座で募金を集めていた事実である。主に慰安婦被害者が外国に出かけたり死亡したとき、「もっとよくおばあさんたちに仕えるため」「お金が足りない」と慰安婦たちを前面に出した「エンボリ募金(※子供など、同情を書いやすい人にお金を集めさせること)」をしてきた疑惑を買っている・・
・・公益法人の会計処理をするには、すべての通帳は、必ず法人名義でなければならない。個人口座に募金したお金はどこでどのように使われたか今のところ知りようがない。ユン・ミヒャン当選者は、個人口座に資金調達した金額がいくら、どこにどのように使ったのか明らかにすべきだ。さらに、ユン・ミヒャン当選者は、個人口座一つだけで募金をしたのではなく、案件ごとに新しい口座を作成して使用した。専門家は、「通常、不正の目的で使われる通帳を運営する際にリスクを減らすためにそんなやり方をする」とした。
難しいこと考えずとも、「法人の寄付を個人名義で受けることは、どんなに弱小市民団体でも想像できないことで、それだけでも団体を閉鎖するにあたいする重大な事案」と言う。
今日、東亜日報のコラムは、イ・ヨンスさんの決心発言である「もう十分騙されたし、十分利用された」という言葉を紹介しながらこう言った。 「昨日(イ・ヨンスさんが立場文より)陣営争いをやめ、韓日交流と現時代に合った事業方式を促したことこそ、知日派政治家にも出来なかった「大きな政治」に違いない。 「親日勢力の不当な攻撃」と主張しているユン・ミヒャンよりも、イ・ヨンス氏が比例代表の資格がある」・・>
https://news.v.daum.net/v/20200514180056383
ご覧の通り、結局は「慰安婦」という概念への疑問ではなく、「ユン・ミヒャン」という与党側の人に攻撃が集中しているだけで、むしろ保守右派側でのイ・ヨンス氏の評価は高くなりつつあります。
不正または疑惑が多すぎで、このままだとユン氏が不利です。このまま大人しくやられるのか、それとも何か自爆まがいなこと(イ・ヨンスが困りそうな資料を公開するとか)でもしてくれるのか。一応、あまり期待せず、ネタの一つとしてはチェックしていくことにします。
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