韓国の大学教授「学界は『反日種族主義』に反論しない。敵に塩を送るだけだからだ」

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韓国が絶対視している「反日」歴史観に、異論を提起している人たち。韓国としては「異端」でもある彼らの歴史観に対し、『積極的に反論すると、異端を喜ばせるだけだ』とする主張がありました。案の定、記事の最初から最後まで反論は一行もありません。『反日種族主義』に関する内容で、韓国聖公会大学、カン・ソンヒョン教授の弁、韓国日報から部分引用します。

<・・記者「(反日種族主義著者たちなど、韓国でいわゆる極右とされる人たちは)実証的根拠、ファクト(fact)での戦いを打ち出す」

教授「脱・真実時代、代替的事実を作ろうとする企みだ。歴史否定論は、厳格な実証主義を掲げる。その実証主義とは、通常、『犠牲者の記憶が不正確である』、『政治的に歪曲されて操作された』という印象を人為的に作り出すイデオロギーにすぎない。被害者に被害事実を自ら証明するように脅したり、証拠が出せないから嘘だと烙印を押す。

 

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同時に、知識生産の脈絡を考慮せずに、複数の統計数値だけを示し、『これが基本的な事実だ』と強弁する。既存の研究、他の研究は見ないで、自分の言葉だけ並べるのは学問ではなく、扇動だ」。

 

記者「そんな軟弱な論理なのに、なぜ熱狂する人たちがいるのだろうか」

教授「私たちの社会を二分した陣営の対立、YouTubeなどニューメディアの影響である。右派にとって、光化門の太極旗の集会(※保守右派集会)に出る人たちにとって、反日種族主義は一種のバイブルである。

刺激的なコンテンツは、YouTubeでいい金儲けの手段でもある。だから、若い人たちの間では『第2のイ・ヨンフン』を夢見る人も現れる。日本のネット右翼も食らいついて、巨大な右派のネットワークが構築された」

記者「学界が積極的に対処しないといけないのではないか」

教授「反論したところで、敵に塩を送るだけになる恐れが大きい。昨年、反日種注意議論の当時にも、歴史団体はこれといって討論会のようなものをやらなかった。しかし、無対応が能ではないとも見ている・・・>

https://news.v.daum.net/v/20200519044227232

 

 

何度も引用した記事ですが・・京郷新聞1975年3月13日付の記事にて、ソウル大学文理学部のキム・チョルジュン教授は、「併合時代の資料は価値が無い」「新しい民族史観を定立しないといけない」としながら、次のように主張しています。

「植民地近代化の排泄物にすぎない文献考証学者らは、歴史学を文化全体を認識するための道具ではなく、単片的な資料を考証すればいいものだと勘違いし、それを科学的な認識だと主張している」。今日のエントリーで紹介した教授の主張と、ほぼ同じです。研究成果を元に「証拠」や「事実」を求めることは、そのまま『部分的なところだけ持ち出す正しくない歴史』である、と。半面、映画を証拠のように話すことは多い(文化的証拠だとします)韓国ですから、わけがわかりません。

 

 

 

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