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タイトルだけだと『えええええーっ』ですが、本エントリーの件は、教会側にも非があります。とはいえ、ちょっと意外なこともあって、書いてみます。
再開発において、その補償金に関するトラブルはそう珍しいことでもありませんが、韓国では教会関連で特に頻発します。まず、教会の数が多いのがもっとも大きな理由でしょうけど、他にも、理由はあります。数が多い分、どこに行っても別の教会と競争(信徒確保競争)をしないといけないこと。今まで通っていた信徒たちがそのままついてきてくれるかどうかもわからないこと。『この場所で頑張る』という、多少、信仰的な側面。ソウルでは、補償金だけでは新しい教会を建てることができないこと、などなどです。教会は宗教機関ということもあり、そういうトラブルがあると、下手に強制撤去には踏み込めないのも実情です。
そんな中、ある教会の強制撤去が決まりました。太極旗集会で有名な、チョン・グァンフン牧師の教会です。文在寅大統領の名誉毀損で裁判中の人です。
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問題になったのは、ソウルの愛第一(サランジェイル)教会。区の再開発に反対し、補償金の7倍近くの金額を要求しながら移転せずにいました。その訴訟の結果が出ましたが・・
<ソウル北部地裁は14日、組合側が教会側に提起した明渡訴訟で、組合の勝ちを宣言した。明渡訴訟とは、不動産の権利者(組合)が占有者(教会)を相手に占有移転を求める訴訟である。もし教会側が応じない場合、強制的に撤去に突入することもできる・・
・・愛第一教会を導いているチョン・グァンフン牧師は、集会で、特定の政党の支持を訴え、大統領を名誉毀損した容疑で裁判を受けている。先立って去る2月に拘束された全牧師は、56日ぶりに保釈された。現在、牧師は「警察の不法査察で行われた捜査」と対抗している。>
https://news.v.daum.net/v/20200527103233784
で、ここからが本題ですが・・なんと、早ければ来月初にも強制撤去する、とのことでして。
私はこのチョン・グァンフン氏のやり方が好きではありません(かなり暴力的です)。無茶な要求を出して居座っている教会の方も、大問題です。とはいえ・・・キリスト教徒だった経験、そして再開発ブームなどを経験した私としては、似たような事例を何件かリアルで見たり聞いたりしましたけど、宗教機関にここまであっさりと強制撤去が行われるのは見たことがありません。
多分、曇った心のせいでしょう。何かすごーく急がないといけない何かの理由でもあったのでしょう。うんうん。
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