※ブログ表示に何か不具合があった場合、リロード、またはここをクリックしてください※
日本政府は韓国側の「最後通牒」に対し、事実上の拒否の立場を明らかにしました。NHKによると「日本政府はそういう立場を韓国側に伝達した」とのことです。ただ、日本側は局長級会議ですでにそういうスタンスを伝えたとのことですが、韓国政府は「日本政府からの公式な返事は何も聞いていない」としています。以下、ニューシースの記事から、部分引用してみます。
<日本政府は、韓国政府が要求した輸出制限措置の撤回を、当分の間、事実上拒否するという立場を伝えたと、NHKなどが31日報じた。メディアによると、日本政府は、韓国側がこの日までの輸出制限措置について原状回復など問題の解決策を出せとしたが、韓国の貿易管理が実効的に運用されるかどうかを確認する必要があると考えており、期限を定めてすぐに判断することではないとの方針を立てた。
(ここから「続きを読む」の後になります)
日本政府は、韓国側がこれまで関連法律を改正するなど、貿易管理体制の強化に乗り出したことで、かなりの進展があると評価しているとNHKは伝えた。ただし、日本では、このような進展を基に、韓国貿易管理が適切に運用されるかをより調べるためにも、事前に設定した期限までに判断を下したりはしないという立場だという。媒体は、日本政府がこのような方針を韓日局長級政策対話などを通じて韓国側に既に伝えたと述べた・・
・・これと関連し31日、産業通商資源部の関係者は、「まだ日本政府の公式回答は無い」と伝えた・・>
https://news.v.daum.net/v/20200531214441436
韓国政府は「近いうちに立場を出す」としています。ここからは聯合ニュースです。
<韓国政府の輸出規制解除要求と関連、日本が期限までに回答していないと知られている中、私たちの政府が近いうちに立場を発表することが分かった。
政府関係者は、1日聯合ニュースとの通話で「昨日までの状況をすべて考慮して、日本の輸出規制について近いうちに私たちの立場を明らかにする」と述べた。しかし、この関係者は、日本が立場を明らかにしたのかについては、具体的に言及しなかった・・>
https://news.v.daum.net/v/20200601085653678
韓国側の複数のメディアからは、『日本が韓国の要求を無視した』というニュアンスの記事を量産しています。「返事すらなかった」というのです。このニューシースの記事のように「日本が拒否の意を明らかにした」という記事の中でも、かならず「韓国は何の返事も受け取っていない」としています(他に、国民日報などがそうです)。
一応、韓国政府が公式に「『高文脈文化 日本の行間~』の発売日までに解決方案を」と公開的に言明したのは事実です。日本としては迷惑な話ですが、国家と国家の立場で考えてみると、何かの形で拒否の立場を伝えたか、それともそのまま無視したのか。この2つは、結構違います。
NHKの原文には「日本政府は、こうした考え方を局長級の政策対話などを通じて韓国側にも伝えているとしています」となっています。この文章だと、日本が「前の会議で言ったからもういいや」としているのか、それとも何かの形で韓国側に「まだダメだお」と伝えたのか、不確かではあります。
ただ、聯合ニュースも迂回的に疑問を提起した・・ようなニュアンスですが、本当は何かの形で、韓国側の対応を評価する内容(それでもまだダメだ、という結論ですが)を含めた連絡があったのではないか、そんな気がします。
※21時に追記※
やはり、日本側はちゃんと返事をしていたことがわかりました。以下、聯合ニュースの記事から部分引用します。
<・・産業通商資源部貿易投資部のナ室長は、5月の輸出入動向を説明する場で、「日本から、私たちが要求した期限内に回答が来たのか」という質問には何も答えず、「別途資料を出して説明する」とだけ述べた。しかし、政府関係者たちの言葉を総合してみると、日本は回答を送信してきたが、韓国側が希望する前向きたこと、または意味のある返事ではなかったと思われる。政府関係者は、「誠意のない回答だったのか」という質問に「そうだ」と話した・・>
韓国政府は、明日午後2時に立場を表明するとしています。
https://news.v.daum.net/v/20200601180954881
♨ 著書関連のお知らせ ♨
本ブログの拙書のリンク(基本アマゾンリンクになります)は、アフィではありません。目次など紹介のつもりで載せていますので、よかったらお読みください。6月7日の産経新聞に広告が載ります!
新刊<「高文脈文化」日本の行間 韓国人による日韓比較論>が2020年5月31日発売です!今回は、『日本語』本です。ふと感じた、この国の一員になるために自分自身に必要なもの。足りないもの。その「もの」に関する私の試行錯誤の記録でもあります。
・新刊「なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか(新書版)」が発売中(2020年3月1日)です!借りたお金を返さない心理が、今の日韓関係とそっくりである点を考察してみました。
・他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。
・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog