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本ブログでも3月31日に紹介した「産業遺産情報センター」が、明日から一般公開となります。今までコロナ対策で一般公開はありませんでした。
聯合ニュースによると、韓国外交部はこの件で、日本に対して外交的措置(大使を呼んで抗議するなどの可能性も含まれます)を取る、としています。「なんで強制労働を明記しないのか」という理由です。展示されているのは、文書や証言の映像、給料の封筒(ちゃんと給料を支払ったという証拠として)などです。
以下、聯合ニュースの記事から部分引用します。
(ここから「続きを読む」の後になります)
<・・産業遺産情報センターが当初の約束とは異なり、強制徴用犠牲者を事実上無視していることについて、日本のメディアからも批判が提起された。共同通信は軍艦島で朝鮮人が不当な扱いを受けたという定説を「自虐史観」で見て反論を展開しようとする意図があるとして、「過去の事実を覆す歴史修正主義を助長するという批判を受けるものと見られる」と指摘した。
また、日本政府が歴史を歪曲する展示が含まれている産業遺産情報センターを一般に公開することにより、韓日関係にも悪影響を及ぼすものと思われる。韓国政府は15日、産業遺産情報センター一般公開に合わせて、日本政府の「歴史挑発」に対する外交的措置を行うものと見られる。産業遺産情報センターは国民会議という一般財団法人が運営しているが、日本政府の予算で設立された。>
https://news.v.daum.net/v/20200614190011913
「募集」で働きに来た人たちも多かったそうですが、ここからは便宜上、徴用の話をすこし書いてみます。記事を読んで真っ先に気になったのは、なんで用語を統一しないのだろう、という疑問でした。強制徴用、強制労役、強制動員、奴隷労働。短い記事の中で「強制」という字は12回か13回出てきますが、用語が統一されていません。多分、全てが「奴隷労働」を意味する言葉、本ブログで指摘してきた用語では「強制労働(forced labor)」を意味するものだと思われます。もっとも多いのは「強制徴用」です。
韓国で言う強制徴用は、一般的な徴用を意味するものではありません。外交部は強制徴用の英訳としてforced laborを使っています。もう5年前になりますが、例の「forced labor」が何のことか分からないという方は、過去エントリーをお読みください。ちなみに、一般的な徴用は、国際法的にforced laborには含まれません。情報センターには、国民徴用令関連文書も展示されている、とのことです。
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