韓国の言う「道徳」か・・大統領特別補佐官「ボルトンは悪い、安倍は醜い、文大統領は素晴らしい」

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しばらくぶり(でもないか?)に文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官の話です。国会で開かれた朝鮮半島平和フォーラムで、例のボルトン氏の回顧録のことで、彼はこう言いました。記事は3日のものですが、フォーラムは2日のことです。

「ボルトンは悪い、安倍は醜い、トランプは悪くない、文大統領は実に素晴らしい」。東亜日報の記事、部分引用してみます。

<・・文特報はボルトンに対して「ネオコンの一人として、道徳的絶対主義を標榜する」とした後、「(ボルトンは)北朝鮮や中国のような場所を悪魔の軸とみなす。顔を合わせるだけ損だと思っているのだ」と述べた。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

昨年ハノイ米朝首脳会談が決裂したことについては、「ボルトンはそれを破るためにすごく努力した。本当に執拗な人」と言った後、「故。金大中元大統領がもっとも嫌った人がボルトン(当時、米国務省軍縮と国際安全保障担当次官)である。ボルトンが最も嫌う人は文大統領」と述べた。

文特報は、回顧録に示されたボルトンの「最大の友軍」は安倍晋三総理だったとし、日本が絶えず韓国外交を妨害したと主張した。文特報は、「チョン・ウィヨン(大統領府国家安全保障室長)がボルトンに会えば、その後に谷内正太郎(当時日本国家安全保障局長)がこれを台無しにし、我々の大統領がトランプ大統領にと電話で話すと、安倍が電話して台無しにし、ムン・ジェイン大統領がトランプ大統領に会えば、安倍がワシントンに訪れてトランプ大統領に会った」と述べた。

文特報は文在寅大統領に対しては「実に良かった。難攻不落のようなホワイトハウスに攻め入り、結果を出し、ボルトンを突き抜けて、こんなにも多くの役割をした」と話した・・>

https://news.v.daum.net/v/20200703030152696

 

ムン2号(文正仁氏)のことだから、「ボルトンは金星人、安倍は火星人」と言ったとしても大して驚きはありません。でも、せっかく大統領特別補佐官が「道徳的絶対主義」と自己紹介をしてくれたので、そこにちょっと触れてみたいと思います。

米朝会談の結果を見て、『文在寅大統領は実に素晴らしい』と出来る論拠は、他でもない道徳です。もちろん、その道徳とは『私は何も悪くない』とする考えから生まれたものです。悪いこと何もしていないから道徳的にも優れているわけです。脳内では。

 

言わば、「道徳的に私は素晴らしい」ではなく、実は「私は素晴らしいのが道徳」にすぎません。当時の国際社会からさんざん無視された大韓帝国(朝鮮末期)も、いつも世界にこう言ってました。『礼儀を知らないやつらめ』。そこでいう「礼儀」と同じ意味だと見ても問題ないでしょう。

そう考えると、道徳的絶対主義に陥っているのがどちらなのか、明らかになります。文正仁氏の言う道徳とは、中華の韓国バージョン。韓国に近いほど偉く、徳があって、『上』であるわけです。中華とは、その名の通り「中心が華」の世界。中心から離れるほど、下になり、徳の無いものになり、『醜い』ものになります。だから安倍総理を醜いと言ったのでしょう。

 

 

 

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