『我と非我』とは

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韓国では『偉人』とされ、大学入試問題などにも定番で出てくる、シン・チェホ(申采浩)という人物がいます。

我が民族の歴史は半万年だとか、広大な帝国を作っていたとか、そういう類の朝鮮半島流の上古史(サンゴサ)を普及させたのも彼であり、『闘争(破壊活動)』だけが正解だとする反日運動の理論的基礎を作ったのも彼です。彼は外交や軍による戦いは無意味で、テロ活動こそが全てだとしました。それらについて何の拒否感も示さない理由は、『私たちは被害者で、弱者だから』です。弱者がちゃんとしたルール(例えば国際法的に認められた外交や戦争行為など)をしても、意味が無いというのです。

前のエントリーで義烈団というものを紹介しましたが、その組織の活動を積極的に支持、結団宣言文を書いたのもシン・チェホです。

 

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彼は、歴史を「我」と「非我」の闘争だとしました。朝鮮の独立に同意する人たちこそが「我」の範囲にあり、それ以外は「非我」であるとする、今どきの言葉にするなら、ウリとナムのようなものです。例え同じ民族、同じ国の人でも、独立運動のために日本と戦うことに同意しない人は、「我」ではない、というのです。この部分については諸説あり、ということも書き加えておきます。

彼が言う独立運動というのは、「破壊」です。彼は、千、億の雑誌(文)より1回の暴力革命がいい、外交などはもう何の意味もない、相手(日本)が死ぬか自分(朝鮮)が死ぬかしか選ぶ道がないとしながら、『2千万民衆は一致して暴力破壊の道を進むべきである』としています。例の義烈団の結団宣言文、「朝鮮革命宣言」の一行、直訳です。

 

以下、たまに読む「ペン アンド マイク」というネットサイトに、(韓国側の記事としては珍しく)彼について私と似たような見解が書いてあったので、紹介します。

<・・歴史を「我と非我の闘争」と解釈する人物がシン・チェホだ。今日のシン・チェホの熱く、激しく、極端な民族主義的闘争史観は、大韓民国の全領域、特に文化的・精神的・思想的領域さえも、完全に席巻している。

シン・チェホが、自分の闘争史観を表出するために1916年に上海で書いた短編小説が、「夢の空(꿈하늘)」である。この小説の主人公が「ハンノム(※人の名前ですが、『1人たる奴』または『ある奴』という意味になります)」である。

 

シン・チェホの(※小説の主人公)「ハンノム」は、彼が夢見てきた独立運動家の表象である。ある日、ハンノムは天官から「人間には戦いしか無い。戦いに勝てば生きられるが負けたら死ぬ。これこそが神の命令である」という啓示を受ける。

シン・チェホの「ハンノム」は必死に日本の侵略に抵抗して、無限の闘争を繰り返す存在だ。闘争の過程で、仲間が裏切った場合はその仲間を殺し、親が私を裏切った場合、親でも何の躊躇いもなく殺す。左腕が裏切ると左腕を斬り捨て、右腕が裏切ると右腕さえ切り落としてしまう。そのような状況でもなおゴロゴロと転がりながら日本と闘う、熱く、強烈な闘争精神、民族感情、、。

このような「ハンノム」精神の完璧な表出が、金元鳳(※キム・ウォンボン)の義烈団であり、満州原野で風餐露宿しながら野宿し、「松の実で手榴弾を造り、落ち葉に乗って海を渡って、砂粒に白ご飯を炊いて食べ、日本人を退けた」という白頭血統・金日成将軍の神話がそこから作成された・・>

http://www.pennmike.com/news/articleView.html?idxno=33211

 

我と非我は、国籍や民族などは一切関係なく、独立・主権に同意して戦うか、そうじゃないかで決まります。同じ朝鮮人でも、併合に賛成した人は、戦わない人は、『我』ではありません。出身・功績による「成分」という概念で人を50以上の階級に分け、最下位の人たち、例えば強制収容所の囚人などは「人(人民)」として認めない北朝鮮のやり方も、ある意味では彼らを『非我』と見ているのかもしれません。パルゲンイという言葉も、土着倭寇という言葉も、ここまで極端な形で適用される韓国社会もまた、『我と非我の闘争』の概念から自由だとは言えないでしょう。

よく「安重根を英雄と崇めるのはおかしい」という意見を目にします。私もそう思っていますが、安重根はただの実行犯です。彼のような人たちの「精神世界」を掌握していたのは、このシン・チェホではないだろうか・・と、個人的に思っています。

ちなみに、彼は『日本には何をしても(破壊活動をしても)いい』という自分の理屈を正当化するため、日本が朝鮮人を虐殺、赤ちゃんを殺し、男性の性器に釘を打ち、女性の性器を破壊するなど、朝鮮民族抹殺のために信じられない極悪非道なことを朝鮮各地を行っていると主張しました。この主張も、もっとも露骨に書いてあるのが朝鮮革命宣言です。それらの設定は、今でも受け継がれています。

 

 

 

 

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