言論社会学博士「米国がペク将軍を褒めるのは、親日など何とも思っていない証拠だ」

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コ・スンウ言論社会学博士の「プレシアン」寄稿文を一つ紹介します。彼は、光州民主化運動当時、軍部の圧力でマスコミから追い出された記者の一人であり、左派側の主張を支持しています。特に米軍関連では、ローカルメディアやネットメディアでは、そこそこ名前が上がってきます。

もう皆さんも御存知でしょうけど、韓国で「米軍は韓国の敵だ」と言うのはまだまだ容易ではないし、相応の叩かれる覚悟が必要です。ただ、「米国は日本の味方だ」と言うと、雰囲気は無茶苦茶気まずくなるけど、叩かれることはそうありません。両方、強弱の差はあれど、効果の方向性は同じです。日本の味方なら、韓国の敵に決まっているではありませんか。そんな類の寄稿文です。ちなみに、この文以外にも、ペク将軍関連で似たような主張が目立ちました。

さて、引用してみます。ちなみにプレシアンというのは基本的に寄稿文で構成されたサイトで、サイトそのものが「左派色」なわけではありません。

 

 

(PCの場合、ここから「続きを読む』の後になります)

<・・ペク・ソンヨプバックソンヨブを絶賛する米国の姿勢は、過去日帝の韓半島強占と韓民族の3.1独立運動、北間島などの抗日闘争、日本の降伏後、米軍政の親日派登用と4.3済州抗争と韓国戦争当時の民間人虐殺などの米国の立場に一貫している。米国は桂 – タフト密約に基づいて、日本の韓半島強占に同意した後、韓民族の3.1独立運動はもちろん、抗日武装について、日本の視点から否定的に評価して対処してきた・・

ペク・ソンヨプは親日と良民虐殺、戦争の英雄と呼ばれる経歴で論議をかもしたが、国内実定法に基づいて、国立墓地に埋葬された。これに関する国家有功者関連法は、改正論議に包まれている。親日経歴があっても、韓国戦争で功績が認められれば、国家有功者に指定されるようになっており、民族の精気の確立に問題があるという指摘があるからである・・

 

・・米国は大韓民国政府樹立後も軍事顧問団を残し国軍を支援した。しかし、いざ韓国戦争の過程で李承晩が無数の良民を虐殺したとき、米国は傍観したり、暗黙の同意をした。光州抗争(※光州民主化運動)当時も、特殊部隊司令部が休戦線防御の代わりに光州に移動した背景は、韓半島作戦指揮権を持つ米国の同意があったという主張が提起されており、このような脈絡で解釈すべきである。

※当時は「平時(平常時)作戦統制権」も米軍が持っていました。これを理由に、光州民主化運動の責任は米軍にあるとする主張が広がっています※

 

・・このように、韓半島の現代史においての否定的な役割について、米国は一度も公式に認めたり、謝罪もしたことがない。彼らの、韓半島の悲劇の歴史に直接的または間接的に介入して影響力を行使した策略に対し、国内では初歩的な研究も行われていない。

このような状況でペク・ソンヨプを絶賛する米国の姿勢の意味は簡単ではない。韓半島の非核化の過程で深化する南・南葛藤(※韓国内の世論分裂)について、米国の政策を支持する勢力を助けるためのメッセージだと解釈することが合理的推論だ。ペク・ソンヨプに対する米国の絶賛をきっかけに、学界、政界、マスコミは韓半島問題を置いても、自国利己のみ最優先にする米国の政策を再評価し、その根拠をしっかりと把握しなければならない。>

https://news.v.daum.net/v/20200716154739198

 

 

K(コ)博士によると、<米国務省は、1919年4月駐日米大使に送った公文書で、「ソウルの米国領事館は、米国が朝鮮民族主義者の独立運動遂行を支援すると思われないように特に注意しなければならない」と呼びかけた。米国務省は、続いて「ソウルの米領事館は、日本当局が『米国政府が朝鮮の民族主義運動に同情的だ』と疑うようないかなることもしてはならない」と述べた>とのことでして。すなわち、米国は韓国の正統性(31運動精神)をまるっきり無視したことになります。コ博士は「だから米国を信じるな」という趣旨で書いたでしょうけど、個人的には「やはり臨時政府正統性って所詮こんなもんだった」と思いました。

最後に、この『光州民主化運動の責任は米軍にある』とする動き、個人的にはちょっと注目しています。次の憲法前文に光州民主化運動が入る予定な点も合わせて。

 

 

 

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