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8割は邪推で書いている点、前置きさせてください。K(曇った)邪推です。
前から米軍側は、戦時作戦統制権を韓国側に譲渡してもいいのかどうか、軍事訓練によって検証するとしていました。その検証の一つを、来月の韓米合同軍事訓練の際に行うと予定しています(最終検証は来年です)。ですが、新型コロナで、大規模訓練が難しくなりました。規模や内容を大幅に減らし、重要な部分だけ、いわば「略式」で行う、と。実は新型コロナではなく、別の理由があったかもしれません。文在寅政府は北朝鮮の機嫌取りのため、米軍との軍事訓練を縮小する方向に前から努力していましたから。
本当の理由が何であれ、結果的に訓練が略式になりましたから、普通、『じゃ、戦時作戦統制権の移譲の可否は、後でもっとちゃんとした訓練で検証することになる』というものではないでしょうか。
しかし、なんと、『来月の略式の訓練で、戦時作戦統制権譲渡を検証する』ことになりました。予定通りに進める、というのです。気のせいかもしれませんが、もはや米軍は、戦時作戦統制権を早く韓国軍側に渡してしまおうと思っているのではないでしょうか。以下、聯合ニュースの記事から部分引用してみます。
(PCの場合、ここから「続きを読む』の後になります)
<韓国と米国の国防当局は、来月中旬、例年より規模が大幅に調整された連合訓練を実施することにした。特に今回の訓練は、韓国軍が戦時作戦統制権(戦作権)を行使できるかどうかを検証することに注力する計画だが、その検証も核心分野だけを中心に行われる。
チョン・ギョンドゥ国防部長官とマーク・エスパー米国防長官は21日、電話会談で、下半期連合訓練(連合指揮所訓練)を実施するかどうかについて議論した後、行われた後続の協議を通じて、「訓練進行」を決定したと、政府のある消息筋が26日伝えた。来月、光復節の後に、規模を調整して実施する下半期連合訓練は、戦作権転換に備えた未来連合軍司令部の完全運用能力(FOC)を検証することに集中する・・
・・韓米は今回のFOC検証と関連し、韓国軍が戦時作戦統制権を行使する能力があるのか、韓半島有事の際、米軍の増援戦力の展開とその戦力を迅速に戦闘地域に分散配置することができるかどうかなどの重要な分野を中心に進行するという。コンピュータシミュレーションを中心にするが、両国の関連映像と文書なども提示されるものと思われる・・
・・軍関係者は、「FOC検証は重要な分野だけにするが、緻密に行う」とし「現在の状況を、米国国防当局も十分に理解しており、了承したと聞いている」と伝えた。戦作権は来月FOC検証に続き、来年に最終段階である完全任務遂行能力(FMC)の検証を経て、文在寅政府の任期内に移行することを目標とする(ソース記事:聯合ニュース、外部リンクです)>
最後の部分が全てを物語っていると見ていいでしょう。文在寅大統領の任期内に戦時作戦統制権を韓国軍に譲渡するには、今年の訓練が例え略式で行われるものだとしても、これ以上延期するわけにはいきません。だから無理を言ってでも今回予定通りに検証を行おうとし、米軍側もこれに応じたのでしょう。この流れだと、文大統領の任期内の戦作権譲渡はほぼ決まっているとみていいじゃないでしょうか。
私は『米軍は戦時作戦統制権の韓国軍への移譲に応じるだろう。それは、米軍の責任を軽くするため』と思っています。任期内に自分の『功績』として戦時作戦統制権を確保しておきたい文大統領と、もはや米軍が戦時作戦統制権を握っていても肩の荷が重くなるだけだと思っている米国側。その両側の利害が一致したのではないでしょうか。もしそうなら、久しぶりに米国と韓国の意見が一致したことになります。
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