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去年3月16日の記事で、オーマイニュースは次のように主張しています。<・・金元鳳(キム・ウォンボン)のような革命家型の将軍が、部下300人を保有した場合、その数に0を少なくとも1、2個はもっと付けてこそ、この人物の位相を適切に評価することができる。 3千や3万程度の兵力を率いる能力を保有したと評価しなければならないだろう。そんなキム・ウォンボンが養成した独立軍は、一般的な兵士ではなく全員が幹部級だったので、このような部隊が国内に入って山岳地帯に拠点をとった場合、300が3000や30000に増えるのはそう難しくないはずだ・・>。臨時政府が正規軍だと主張していた光復軍。しかし、その数が少なすぎる点を、韓国側もすごく気にしていることが、よく分かる理屈です。
2005年6月24日のハンギョレ新聞(※以下、ソース記事リンクは外部リンクになるますので、ご注意を)は、『偽物光復軍が多すぎる』という記事で、臨時政府が正規軍だと主張していた『光復軍』について、次のように述べています。「1960年代、『白紙』が出回った」。どういうことかと言うと、その白紙に名前を書いて提出すると、その時からその人は独立有功者になり、独立有功者として各種恵沢を得ることができたのです。
(PCの場合、ここから「続きを読む」の後になります)
記事によると、ハッキリ疑わしい点がある人だけ、光復軍55人を選定、内部文書や会議議事録などを調べた結果、その中の44人には功績と呼べるものが何も無く、戦後になってから入隊した人もいたそうです。この件は2018年10月2日のCBSの記事、『偽の独立有功者、少なくとも100人以上』でも同じ内容が報じられています。
個人的に、こんなに『偽物』が増えた理由の1つには、「もっと数を増やさないと設定が崩壊する」もあるのでは、と思っています。例えば光復軍って、韓国では「もし戦争が終わらなかったなら、光復軍が大々的な攻撃をしかけて日本を降伏させたはずだ」ということになっています。しかし、その実際の数は、1945年3月時点で514人。しかもその中の中国人が65人です(キム・ウォンボン『光復軍の現勢』より)。戦後、北側に行った人も多いし、実際に韓国で光復軍として独立有功者になれた人は、そういなかったはずです。朴正煕氏にも、全斗煥氏にも、この問題は大な悩み事でした。だから、『増やした』のでしょう。
光復軍に限った話でもありませんが、最近になって、その『増やし』がまた本格化しました。キム・ウォンボンのように『北朝鮮側の人』を公式に独立有功者にしようとする動きもありますが、民間のほうはさらに増えています。去年4月にも「聞いたこともない人たちが『日帝が恐れた人物』として次々と登場」というエントリーで紹介したことがありますが、『日帝は独立闘士Aを恐れていた!』『いやAよりBをもっと恐れていた!』という風に、日々着実に増えています。
そして、昨日、仁川大学校の研究チームが、『臨時政府や義兵などで活躍した反日・義烈の志士たち』558人を新しく『発掘』し、国家に報償を申し込むと発表しました。どうやら、併合時代に裁判所で有罪判決だったことが根拠とされているようです。記事の題を読んで、「いや、558人って多すぎるだろう」と思って苦笑いしながら本文を読んでみましたが、なんと去年から約1年で1500人以上を発掘し、今回の558人まで含めると、2060人になります。ソース記事はKBSです。
北朝鮮側の人たちまで全て独立有功者にするなら、たしかに増えるでしょう。実際に武力闘争に関わっていた人たちは北朝鮮に渡った人のほうが多いと言われていますから。でも、北朝鮮側の人は、それはそれで文書や資料などがはっきりせず、確認を取る方法もないはず。いくらなんで、増えすぎ、いや増やしです。しかし、この謎の増殖は、これからも止まらないでしょう。『全民族が日本と戦った。例外なのは極めて一部の親日派だけだ』という設定が、現実になるまで、
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