韓国外交部の心の声?「現状で日韓首脳会談とか出来るはずないでしょうに」

パク・チウォン氏の訪日は、本当に後先考えてないものだったようです。普通、他国に対して政府レベルで何かの案を出すときには、相手国が同意した場合・同意しなかった場合にどうするのか、そんなことを関係省庁で協議しておく必要があります。基本的には、外交部(外務省)がメインとなります。

ですが、パク・チウォン国情院長の訪日して話した内容は、そうではなかったようです。例の「東京オリンピックを利用して南北関係改善」を含めて、韓国内の関係省庁(外交部)とも協議していないことが分かりました。韓国では単なる「外交部パッシング」とされていますが、それだけでしょうか。

 

外交部との事前協議が無かったということは、日韓局長級協議(外交部担当)などもちゃんと反映されてないことになります。実際に今まで日本との対話を続けてきた(成果は無かったけど)外交部の長官は、「日韓首脳会談・・ですか。できればいいけど、懸案を一つずつなんとかしないといけない時期です」と話しています。『つぶらな瞳で』とか書き加えたくなります。迂回的に『現状では首脳会談とか出来るわけないでしょう』と話しているのではないか・・心が曇っている私には、そう見えました。以下、中央日報の記事から部分引用してみます。

 

<<・・「情報当局長(パク院長)の言葉に対して、私(※カン・ギョンファ外交部長官)が評価できる位置ではない」、「この事案自体は、外交部として十分に協議していた状況ではなく、院長にそれなりに考えがあったのでは、と考えている」と説明した。

また、「外交部がパク院長の訪日を事前に知らなかったのか」という趣旨の質問には、「事前に認知はいつもしているが、実際に行くのかどうか、行って何を話すか、そんなことは外交部として公に評価できる位置ではない」と答えた・・

 

・・来年の東京オリンピックを契機に韓半島問題と韓日関係を同時に解決しようとする構想についてもカン・ギョンファ長官は「趣旨は十分に共感しているし、そうできればいいなとも思っている」と言いながらも「その構想自体に、外交部や安保関連部署の間で十分な協議が行われたたわけではない」とした・・

・・カン長官は「韓日首脳によるビッグ・ディール(※首脳会談によって一気に解決する)」の可能性については、「首脳の意志があるなら、懸案を解決できる良い勢いになることもあると思うが、それを目的とするより、懸案の一つ一つをよく解いていくべき時点だ」とした・・>>

 

あれほど「首脳会談!オリンピック!うわあぁぁぁ」と叫んでおいて、実は担当部署と話し合いもなかったとは、これだけでも驚きです。特に、引用の最後の部分ですが、首脳会談すればなんとかなる、なるに決まっている、としている韓国の政府与党・国情院の考えとは、全然違う内容です。むしろ、『首脳会談ができる状態ではない』とする日本側の意見と同じにすら見えます。

外交部としては、首脳会談が出来る状況でもないし、出来たとしても一気に解決できるわけではないと分かっているのかもしれません。成果は無かったけど、いままで日本側と話してきたのは外交部であり、外交部なりに現状が分かっているのでしょう。でも、『そんなのどうでもいい。人脈(二階氏)を利用して一気に解決だ!おまけにサインももらえる』として訪日したのが、この前のパク・チウォン氏だった・・そういうオチではないでしょうか。

 

※『日程のせい』(笑)で、次の更新は遅れると思われます※

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