日本語記事からの部分引用で恐縮ですが、今朝は「Wow! Korea」の記事を一つ紹介します。<「日本には政権交代が無い」と韓国の「アジア自由民主主義の盟主論」>という題の記事で、ヤフー経由URLはこちらになります。
<<・・(※軍事政権後の民主化で)アジアで選挙による平和的な政権交代に関しては、韓国が最も進んでいるとの「アジア自由民主主義の盟主論」が韓国を支配することとなった。それは韓国を統治していた日本を追い越した珍しい成果でもある。その論理によって「世界自由民主主義の盟主」米国の次に、「アジア自由民主主義の盟主」韓国が「序列」入りして「安心」できるようになる。
日韓の政治に関する会話は数多く経験して来たが、確かに日本の政治を見下す韓国人は皆押し並べて、政権交代の無い日本は中国や北朝鮮同様の自民党一党独裁とか、国民の政治意識が低いとか、未熟・未開だとか言う。
故に2009年9月、日本に民主党政権が誕生して、与野党間での政権交代が起こった際、韓国人の多くが、「日本政治が一歩前進したが、定着するまでは様子見だ」と、所謂「上から目線」で日本の成長を期待する等と言っていたものだ。
こうした会話を通して感じたのは、「英語力」ランキング同様、外形的に見えるもので「上下関係」や「序列」を設定し、日本や日本人との相対的な順位を確定し、韓国・韓国人が上位・優位にあるとした場合には「マウンティング」を取って、見下しているのだなぁと感じた。
しかし問題なのは、外形の重要さは否定しないものの、内実の重要性である。この間にも指摘して来た事だが、「法の支配」に基づく「法治」、国家や社会に対する信頼(ソーシャル・キャピタル)、政策の効率性やパフォーマンス、社会経済的な安定性、と言ったなかなか外形的に見えづらく、ランキング評価しづらい要素についてだ。
韓国人の多くが自分もしくは自分の子供は移民して、韓国ではなく外国で生きたいと考えているのは、しばしば指摘されている事実だ。何故ならば、韓国政治とそれによってもたらされている韓国社会と経済の実態には、ウンザリしている人が多いからだろう。
自由民主主義の体制では政権交代が付き物なのに、日本にはそれが無いといった態度で他国・他民族を見下す前に、外形的な順位や基準ではなく、内実の重要性に目を向ける姿勢と態度が必要なのではないかと考えた。
そして、その「自由民主主義の政治体制=政権交代が有る」と言う認識の出発点自体が果たして正しいものなのか。他の事柄においてもランキング表の基準や尺度自体が正しく相応しいものなのか。
そう言った疑う姿勢やリテラシーと、現実の内実を直視する態度が韓国にとって必要なのではないかと思った。「日本には政権交代が無い」と思う韓国の優越感が「アジア自由民主主義の盟主論」に繋がっているからだ>>
以下、少しだけ書き加えますと・・その「いわゆる民主主義(?)」の結果である文在寅政府は、2018年『自由民主主義』を『民主主義』に直した憲法改正草案を公開したことがあります。「変えればいい」という考えがどれだけ危険なのか、よくわかる事例でありましょう。
そもそも、政権交代といっても、どんな政権にも一定数の『私はこの政権がきらいだ』という人が存在します。そこで「私は今の政権が嫌いだ」と言うのは、違法的なことでなければ問題ありません。選挙で、政権交代のために投票するのも、その人の権利です。問題ありません。
しかし、選挙の結果が自分の思うようにいかなかったとして、言い換えれば『私の気に入らないものが消えなかった』として、『そうならなかったのは、民主主義ではない』と決めつけるのは、ある意味では、世の中の支配者になりたいという独裁者もどきの思想ではないでしょうか。
韓国が日本に対して見ている『自由民主主義観』は、これに近いものだと、私は見ています。そう、日本で鳩山氏による政権が長く続いたなら、韓国は日本に対して「政権交代がないから民主主義ではない」など、決して言わなかったでしょう。そう、日本に対して自由民主主義を語る韓国の態度は、独裁者もどきの態度でしかないわけです。
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