文大統領、また『想像反日』か・・韓国ネットメディア『中央線建設は独立運動とは関係ない』

文大統領が1月4日、『日帝が独立運動の報復として半分に切ったイムチョンガク(臨清閣)を復元し、民族精気を正しく立て直す』と話しました。一族が独立運動家だったイ・サンリョン(李相龍)という人が所有していたもので、ここで独立運動家を育成する学校として使っていた、とされています。そして、日帝が復讐するために中央線鉄道の予定を変更、この臨清閣を半分に切った、というのが文大統領の主張です(※一つの建物を半分に切ったのではなく、多くの建物で構成されていた邸宅の一部が鉄道建設によって鉄道の両方に分かれた、という意味です)。これは、文大統領の今年初の訪問、初の演説でした。ですが、またもや妄想だったことが分かりました。韓国のネットメディア「ニュース・イン」が、それは違うと記事にしています。

 

<<・・臨清閣が毀損された理由(※鉄道が通った理由)は、口述記録と当時新聞報道で推定することができます。 2018年、キム・フイゴン教授が韓国の独立運動史研究63号に掲載した論文「イ・ジュンヒョンの独立運動と臨清閣の受難」の毀損経緯が記載されています。

1932年、父イ・サンリョンの逝去後、イ・ジュンヒョンは1933年に家族を率いて帰郷します。中央線敷設に臨清閣が毀損されることになったという話に、心配するイ・ジュンヒョンの手紙が残っています。手紙でイ・ジュンヒョンは、「先代から受け継いだ400年も守られてきた家が、将来の鉄道のために壊れるなんて、心が痛くないはずがありません。でも、運が無かったとしか思えないし、ただ天を見上げて嘆くだけです」と書いてあります。

本体とアレチェ(※いくつかの建物で構成された邸宅の中で、比較的下のほうにある家のこと)(※入り口にある小さな家のこと)と前庭が鉄道の敷地に入り、被害は思ったより少なかったが、不快な気持ちはあったのでしょう。しかし、イ・ジュンヒョンが残した手紙に、日帝が民族の精気を切断しようとしたという内容はありません。

 

安東駅は1931年キムチョン(金泉)ーイェチョン(醴泉)ーアンドン(安東)を結ぶ「慶北線」の終着駅として建てられました。それから中央線が建てられるようにすると、既存の駅を活用するのか、それとも新しい駅を建設するか、数年も議論したものの結論が出ませんでした。1936年8月になってようやく、既存の安東駅を活用することになって、臨清閣を横切る路線として確定され、1942年に開通したわけです。

 

 

1936年8月11日、東亜日報の報道を見ると、既存の安東駅を活用すると確定したと記載されています。また、この報道には、候補地として噂されていた別の土地を高い値段で購入しておいた人たちが、不満を吐露したという内容もあります。

この論文ではキム・フイゴン教授は、「安東では、日帝が独立運動に仕返しするために、わざわざ鉄道を迂回させた(迂回させてイムチョンガクを既存した)という話が語られていますが、実際は、民衆がそう受け入れただけだと思われます。工事区間が確定されるとき、すでにソクチュ(イ・サンリョン)は死亡してから4年も経っているし、家族も帰国した後でした」と書いている・・>>

 

キム教授はニュースインとの電話通話でも、「(文大統領が言ったような話の)根拠はありません」と話しています。迂回的に書いてはいますが、投機に失敗した人たちが日本の悪口を広げるために作った話ではないでしょうか。そして、それが2021年になって大統領の演説になった、と。実に情けない話です。

 

 

 

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