正義連「文政府、『慰安婦合意は公式合意だ』と言った根拠を示せ」

いままでも韓国側が何かの案を出すたびに、「被害者」を名乗る人たちがその案を批判、拒否してきました。今回もまた、正義連が声明を出し、『なんで慰安婦合意を公式合意だと言ったのか』『慰安婦名誉回復の方向性を提示せよ』などと要求しました。「公式合意」発言は本ブログでも2回取り上げたことがありますが、一部で『韓国政府は、慰安婦合意の際の日本の出捐金でこの件を解決しようとしているのではないか』という推測を巻き起こしました。多分、正義連もそういう動きを意識したのでしょう。なにせ、1億ウォンもらって終わるのが彼らの目的ではありませんから。以下、ニュース1の記事から部分引用してみます。

 

<<日本軍性奴隷制問題を解決するための正義を記憶する連帯(正義連)が13日、「2015年の韓日政府間慰安婦合意が両国政府の公式合意だという点に留意する」という外交部の8日の論評で反発し、「根拠と理由を明らかにすることを望む」と促した。正義連は13日、旧在韓日本大使館前で開かれた第1474回定期水曜集会で「裁判所の判断を心から尊重するなら、日本軍慰安婦被害者の名誉と尊厳を回復することができる方向が何なのかも具体的に提示してほしい」と述べた。

 

イ・ナヨン正義連理事長は「裁判所が8日、日本軍慰安婦被害者が日本を相手に提起した損害賠償請求訴訟で、被告日本国の損害賠償責任を認めた」とし「過去30年余りの間、国際人権規範を主導的に更新してきた日本軍慰安婦問題の解決の運動の価値ある結実だ」と述べた。

彼女は続いて「今回の判決は、国際人権法と国際人道の法の重大な違反事項の場合、主権免除が排斥されることもあり、人類の普遍的な人権はどの国家間の協定よりも優先するという真理を悟らせてくれた」とし「個人の人権を深刻に侵害した場合には、外国でも、裁判所の判決を受けることができるという大きい先例を残した」と強調した。

 

イ理事長は、「裁判所の判断を心から尊重するなら、被害者の名誉と尊厳回復の方向と内容が何なのかも具体的に提示しろ」と要求した。イ理事長は、日本に対しては「裁判の根拠を揺さぶり、韓日関係の破綻論などで逆攻勢をかける行為を即刻中断しろ」とし「今でも20世紀最大の人権侵害犯罪とされる慰安婦問題の不法性の責任を素直に認めて被害者に謝罪することを要求する」と話した・・>>

 

方向性を提示せよというのは、多分、日本政府の韓国内資産の差し押さえなど、「慰安婦合意の出捐金で解決する」以外の方法を提示せよということでしょう。提示せよと言っておいて気に入らないことはダメだという、言わば『どの選択肢を選んでもストーリーが分岐しない』パターンです。

本当に韓国政府が出捐金でなんとかする案を考えていたのか、もともとは今日(まだ13日です)予定されていた別の慰安婦賠償裁判が急に延期されたことも含め、気になるところではあります。しかし、もしそんな手を考えていたとしても、正義連がここまで反対しているようでは、無理でしょう。

 

 

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