「独立運動家の子孫が貧しいのは、適当に生きたからじゃない?」という疑問

ユン・ソイン氏というYOUTUBERが、「独立運動家の子孫は貧しいというけど、それって実は『適当に生きた(熱心に生きてない)』からではないだろうか」という意見を出して、叩かれています。率直に、私も勉強不足で、ユン・ソイン氏がどういう方なのかは分かりません。ただ、YOUTUBERであり漫画家でもある、とのことです。

MBCが私のことを『日本におもねてセレブになった男』というふうに番組を流したのもそうですが、韓国では『親日派は日本におもねて大金持ちになった』『独立運動家は全てを犠牲したため貧しかった』『親日清算ができていないせいで、独立運動家の子孫も貧しい』という設定になっています。

 

そもそも、併合時代とて独立運動は資金源が無いとできないものだし、朝鮮でも最大の富裕層だったユリム(儒林、中華思想、朱子学を信奉していた朝鮮の支配勢力)が独立運動をバックアップしていました。この前、文大統領が直接言及した「巨大な邸宅イムチョンガク(臨清閣)も、イ・サンリョン(李相龍)というユリムが個人所有していたものです。そう考えると、独立運動家が貧しかったというのは説得力がありません。テロの実行犯として「使い捨て」された人たち、というならまだ分かりますが。

その子孫が貧しいというの、よく分かりません。朝鮮戦争後の高度経済成長期があったし、親日清算が出来ていないから貧しいというのも詭弁です。

「親日清算ができた」とされている北朝鮮でも状況はそう変わりません。臨時政府をはじめ独立運動家を名乗る人たちの多くは北朝鮮に渡ったけど、実際に労働党幹部になって『貴族』暮らしができているのは、金日成氏と一緒に白頭山(長白山)で戦ったパルチザン部隊の人たちで、韓国から北朝鮮に渡った人たちは基本的に『使い捨て』でした。

 

 

またもや韓国では「独立運動家の子孫は貧しい!親日派の子孫はお金持ちなのに!」という趣旨の地上波番組が放送され、それを見たユン・ソイン氏は、『これって、親日派の子孫たちは頑張って生きて、独立運動家の子孫たちは適当に生きたから貧しくなっただけではないだろうか』という疑問を提起しました。複数のマスコミからも記事になっていますが、国民日報の記事から部分引用してみます。

 

<<・・ユン・ソインは自分のフェイスブックに、親日派の子孫と独立運動家の子孫の家を比較した(※某地上波番組の)写真を上げて、自分の考えを明らかにした。彼の投稿写真の中の親日派の子孫の家は、高い壁に洗練された外観を誇った。一方、独立運動家の子孫の家はスレート屋根に粗末な姿だった。

彼は「親日派の子孫があんなに熱心に生きる間、独立運動家の子孫たちは、いったい何をしていたのだろう?」と「実は、100年前にも、いわゆる親日派は熱心に生きた人々であり、独立運動家たちは、適当に生きていた人たちではなかろうか」と書いた。

 

ツイッターなどのSNSといくつかのオンラインコミュニティでネチズンたちは、彼の発言を批判した。あるネチズンは「財産や家の外形だけで『熱心に生きた』かどうかが判断できるのか。独立運動家の子孫は誰よりも激しく生きて来られた方々である。侮辱してはいけない」と声を高めた。また他のネチズンは、 「本当に適当に生きたなら、独立運動なんかできるか。親日派を擁護するために独立運動家を卑下するなんて」と批判した・・>>

 

「いつまで独立運動やってんだ。というか、誰に対してやってんだ?」。記事を読んで、そう思いました。

 

 

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